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パスワード16億件の流出を確認 ソニー、トヨタ自動車など日本企業の被害多数
日経ビジネスオンライン
辻 伸弘ソフトバンク・テクノロジー株式会社 プリンシパルセキュリティリサーチャー
件数から考えると昨年の14億、今年の2億のリークデータのことを指しているように思います。もし、そうであればそのデータは外部のサービスに登録したものが漏洩しているものであり、名指しされている各社から直接流出したものとは考えにくいものです。 記事ではそのリークデータについてどういう毛色のデータかといったことに言及されていないため、取り方によっては名指しされた各社から流出したと読んでしまう人も多そうな気がします。 そういった意味では文末の「2011年の情報流出事件の反省から、ソニーはセキュリティー対策を経営の最優先課題に掲げてきた - 略 - にもかかわらずなぜ、1万7000件を超える情報流出が新たに発覚したのか。」の部分は事の本質からズレているように感じます。 指摘の仕方として、そういった外部サービスに登録してしまうことそのものがセキュリティ意識の欠如であるという指摘も可能かもしれません。 しかし、製品サポートやセミナーの申し込み、情報収集などのために所属組織のメールアドレスを登録しアカウントを作成することはごく自然なことであると思います。2013年にはAdobeから1.5億件の顧客情報が漏洩したというような事例もあります。 この件で言及すべきポイントは外部のサービスで利用しているID、パスワードを組織のリソースにアクセスするためのもの。例えばVPNやクラウドサービスなどと同一のものを使用していないか。しているのであれば即時変更。可能であれば多要素認証の導入。といったものがその1つになるかと思います。
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