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岸田政権の「奇妙な安定性」を支える2つの要因
東洋経済オンライン
高田 敦史A.T. Marketing Solution 代表 VISOLAB(株)CMO マーケティング、ブランディング
「右派」「保守」「左派」「リベラル」の定義が曖昧になっています。 「右派」「左派」の語源は、フランス革命時に王政を守りたい保守派が議会の「右側」に座り、立憲主義、民主主義に変えたい改革派が「左側」に座ったことから始まっています。戦後の日本では資本主義政党である自民党が「右」で、社会主義政党である社会党、共産党が「左」でしたが、今や社会主義社会を目標とする政党は共産党だけになり、この定義は通用しなくなりました。 最近は左派に代わって「リベラル」という言葉がよく使われます。リベラル(liberal)とは「自由な」と言う意味であり、現状のしがらみに縛られず、(多少の軋轢を生んでも)社会を革新するという意味でしょう。 岸田首相は日本の伝統文化、家族主義を守りたい「民族保守」とは距離を置いているので、所謂「右翼」の方々からは「サヨク」呼ばわりをされていますが。軋轢を好まず調整型の政治手法は保守的でもあります。 一方「維新」は、時として過激な主張から「右派」「激しい保守」と言われることもありますが、彼らには安倍さん的な「民族保守」の色彩はありません。源流となった大阪都構想など、政治手法はむしろ革新的であり、社会主義政党ではない「新たな革新、リベラル」ととらえることもできます。 岸田政権が安定しているのは、高齢者を中心に日本国民の多くが変化を望んでいないことの証明でしょう。しかし、若年層を中心にして不満のマグマは溜まりつつあります。維新がこれに切り込んでいけば、新たな二大政党になれる可能性があるように思います。 ただし、河野さんが首相になったら維新の差別化戦略は難しくなります。橋本さんの再登場か、いっそのこと河野さんを担いだらどうかと思います。
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