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「登下校でもマスクをはずす」全国の学校に周知へ 末松文科相 体育の授業も不要
Yoshida M米系コンサル会社
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これからの都市と建築
Yoshida M米系コンサル会社
焼き杉のパビリオン体験してみたいです。
業界の末端から、少し背景の解説と考察。
⑴ 建築事業における役割構造
建築事業はおおよそ以下のような役割の階層となっており、建築家自体もどこを担うかにより種類が異なり、どこまで参加できるかも国やPJ毎に異なります。
⓪ 事業主(実際に事業リスクを負う主体)
① 事業全体のPM(建築だけでなく、事業、資金調達、法規、広報などの全体を統括)
② 建築の統括(デザイン、構造、設備、建築法規、施工などの建築全体を統括)
③ 建築の各部門統括(デザイン、構造、設備、建築法規、施工等の部門ごと)
④ 各部門の実行チーム
⑵ 日本の状況
⓪ 言わずもがなですが、デベロッパーが事業主
① デベロッパー(事業主)がフェーズ毎に人を変えて担当。
② 大企業の組織設計事務所やゼネコンが担当。
③ ここでのデザイン担当がいわゆる「建築家」。構造・設備を各々別の会社が担当したり、ゼネコンが施工と合わせて一括で担当したり。
※余談:スイスでは建築家が施工統括の一部役割も担っており、そのことがスイスデザインの特徴となってます
⑶ 海外との違いの背景の考察
海外で遊びがあると③の建築家が感じる背景として、海外では上記の①②③が一体でコンペを出すことや、①の会議に③の建築家も参加することがあるかと思います。日本では①がデベに内製化され、②や特に③の建築家には閉ざされているのに対して、海外では①が「プロマネ」という専門職として②③と併せて事業主の外部から調達されることも影響しているかもしれません。
他方、遊びがある背景として、プロジェクトが頓挫しやすいリスクや、経済発展フェーズであるという外部環境要因もあるかと。
⑷ 日本の状況の背景の考察
日本ではなぜ③のデザイナーが①のプロマネと距離があるのかについて、業界の末端からの考察。
③の建築家は、感性的な意匠の世界で内向き化しすぎてしまい、経済や政治といった外の世界へのアプローチやリスペクトを蔑ろにしてしまったからではないかと考えています。⓪の事業主や①のPMはリスクも責任も大きな尊敬すべき役割ですが、「簡単な算数」や「勇気が無いだけ」などと蔑むのはいかがなものかと感じてしまいました。デザインや感性としての「遊び」がいかにビジネスの価値に転換出来るかを、きちんと相手の言語で説明するべきかとも思います。

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