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スポーツ賭博、大半の州で合法 最高裁の判決を引き金に続々解禁
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
カリフォルニアでスポーツ賭博が出来ないのは、カジノ・ギャンブル事業の運営権を与えられているネイティブアメリカンコミュニティが反対しているからです。アメリカでは歴史的に不利益を被ってきた人種に対する補償がいくつか存在しており、州毎に異なっていたりするので、結構背景を理解するのは難しいと思います。
私もカリフォルニアでスポーツ賭博を合法化する法案が提案されていた時期に、テレビ広告で「スポーツ賭博には断固反対するべきである。」という主張をカジノを運営するネイティブアメリカンの代表みたいな人が叫んでいたので知りました。なので、スポーツ賭博が違法かどうかというのは善悪の問題よりも政治の力関係の問題だと思います。
https://calmatters.org/commentary/reader-reactions/2024/02/sports-gambling-law-california-tribes/
【爆速】メルカリ元幹部が3カ月で「ライドシェア起業」できた理由
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
そもそもライドシェアというのはローカルな事業ですし、すでに強力なプレイヤーがいる中で、ここからグローバルのマーケットを狙いに行くのは流石に難しいと思うので、日本にフォーカスした事業になると想像します。それでも、多くの大手VCが資金を入れているということは、日本のスタートアップは必ずしもグローバル市場を狙わなくともVCが期待する成長を実現できるTAMがある、ということの証左かと思います。
既存のタクシー市場のパイを獲得していくことは読みやすいですが、「ドライバー不足の解決」「移動手段のない地域でのサービス提供」など、newmoが生み出す新たな価値を通じて、どれだけ市場を大きく出来るのか、ということに興味があります。「社会課題の解決」の対価として誰からお金を取るのかというと、政府や地方自治体から、ということになるのかなと想像しています。なので、その分野のパートナーシップの巧拙が事業成長の肝でしょうか。
例えば、将来的に自動運転のコストが大幅に削減されて、過疎地域の消費者が払っても良いと思えるサービスの値段になるのはとても遠い未来の話に聞こえます。現時点では市場原理に基づくと提供されないことになるサービスに対して、地方自治体が企業に補助金を出すことはあり得るし、あるべきことだと思います。
Microsoft、AI部門新設 出資先Inflection AIのCEO(DeepMind共同創業者)引き抜き
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
Inflection AIの共同創業者であるReid Hoffmanは、Microsoftの取締役でもあります。彼が仕掛けたのかは分かりませんが、意思決定に大きく関わっているのは間違いありません。
個人的にはちょっときな臭さを感じます。普通に考えて主要メンバーを引き抜かれたInflection AIはもうダメでしょうね。Inflection AIは株主に投資資金を返還するそうです。もちろん全額ではないので、投資家は現時点では損しているはずです。ただし、Inflection AIの株式は継続して所有することで、アップサイドはあるとのこと。でも、期待薄いですよね。
大きなトレンドで言えば、一時期乱立していたAI関連スタートアップの苦戦が表面化してきており、結局はビッグテックが牽引する方向性が強まっていると言えそうです。
【株価直結】生成AIの「勝ち組勢力図」を一挙おさらい
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
特集の最初の記事にコメントした「実際に足元で生成AI関連で稼いでいるのはインフラのプレイヤー」という話がまとめられているようでした。
https://newspicks.com/news/9650252
記事で触れられているMetaについて補足すると、Metaは生成AIの基盤モデルをオープンソースで提供していますが、「直接的に生成AIから収益を得ようとしていない(得る必要がない)」という点において、競合からすればとても恐ろしいプレイヤーと言えます。OpenAI始めとした生成AIスタートアップが多額の資金を投下して作り上げたモデルと同等のものを、Metaが無料で公開してしまう可能性があるからです。(注:まだキャッチアップには時間がかかるかもしれない)
外部の人間なので、実際のMetaの戦略は分かりませんが、想像出来るストーリーとして「生成AIのモデルやアプリケーションが世の中全般に普及すれば、ユーザーや広告主がより多様なコンテンツを安価に/簡単にSNSにポストできるようになり、Metaのエコシステムが豊かになる」ことで、長期的に投資回収することができる、ということを考えているのかもしれません。
【超図解】無敵の猛攻。AIで稼ぎまくる「マイクロソフト」の大革命
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
サティア・ナデラCEOの功績は疑いようがないし、Microsoftは生成AI領域においてリードする立場にあることも否定できないですし、既存のエンタープライズの顧客基盤への抱き合わせ販売により競合を圧倒する力があることもその通りだと思います。
しかしながら、「現時点で生成AIで稼ぎまくっている」というのは語弊があるのではないかと思います。当然Microsoftは決算発表などで生成AIを全面に出したプレゼンテーションをしますが、プロダクト毎の売上や利益は開示されてないので分かりません。
私は一般論として、現時点で生成AI関連で直接的に収益を上げているのは、NVIDIA含むインフラのプレイヤーであって、アプリケーションで儲かっている企業はないと思います。もちろんMicrosoft Azureはクラウドインフラも担っているので、Open AIなどのAIプレイヤーがAzureを利用するだけ売上がたつのは間違いありません。しかし、最終的にはアプリケーションのレイヤーでサステナブルに儲かるプロダクトが出てくるのかが、この生成AIバブルの行く末を決めるのだと思います。今はモデルのトレーニングに巨額の投資をしている企業がたくさんいるので、インフラ利用量は確実に積み上がっていますが、その先の儲かるプロダクト(インフラ投資を回収できるくらいの値段をエンドユーザーが払いたくなるプロダクト)が出てくるのかが焦点です。
追記
なお、いずれのシナリオでも、Microsoftが強いことは間違いないと思います。例えば、生成AI関連プロダクトの競争がどんどん激しくなりコモディティ化が進んだ場合に、AIプロダクト自体ではそれほど儲からなくなり、結局はさまざまなプロダクトの組み合わせで収益を上げるオプションのあるMicrosoftが生き残る、というシナリオがあるかもしれません。SaaS単独のプレイヤーがやられたように、AI単独のプレイヤーは淘汰されるかもしれません。
追記2
以前も書きましたが、Microsoftを始めとしたクラウドインフラの巨人達は、AIスタートアップに多額の資金を投下する際に、自分達のクラウドサービスを利用させる契約を交わしています。このスキームによる売上増加についてはディスカウントして考えるべきです。
https://newspicks.com/news/8956472
アップル、EV開発計画を白紙に-10年がかりのプロジェクト断念
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
3年前のNP特集記事に「なぜアップルの車をプレミアムをつけて買うのか分からない」という趣旨のコメントを投稿していましたので、共有します。かなり懐疑的なトーンで書きましたが、トップコメントになっていました。
https://newspicks.com/news/5634768
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確かに既に巨大なアップルが成長ストーリーを示すためには、巨大な自動車産業を狙うのは分かるし、既存のプレイヤーには無いアップルが提供出来る価値もある気はしますが、何が狙いなのか、まだ良く分からないですね。現時点では、プライバシーや既存プロダクトとの親和性に鑑みて、自動車よりもヘルスケアの方がアップルのターゲット市場としてはしっくりきます。
・いくらアップルブランドと言えど、中身は既存のメーカーが作って表面だけアップルにした車を、プレミアム価格で買いたい人がたくさんいるとは思えない。(既にテスラなどのブランドもひしめく中で)
・業界のゲームチェンジが起こる時に、独自の強みをもっているプレイヤーが新規参入するのは有効そうだが、少なくとも自動運転のソフトウェアにおいて、技術開発では今の所アップルに勝ち目はなさそう。
・一方、良く言われているのが、「自動運転車が普及した際に生じる、車内で体験する時間を取りに行く」という話は、あるのかもしれません。これまでにもiPhoneを中心にしたプロダクトで消費者のアクティビティの大部分を占有してきているアップルとしては、新たに「人がヒマを持て余す時間」を無視出来ない。
・とはいえ、車内のアクティビティにそんなにバラエティがあるのかは良く分からない。個人的には、自動運転もいらないし運転しながらPodcast聞いていれば十分に満足できる。自動運転中でiPhoneやiPadでは実現出来ない体験とは何か。「安全性に配慮しないといけない」とか「酔わない」とかいう制限もあるなかで、新たなお金を産むような市場になり得るのか。
もしかすると思いもしない様な狙いがあるのかもしれませんし、実際のプロダクトを見てみないと分からないですが。
【帰国ラッシュ】日本人駐在員がこぞって帰国しているワケ
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
政治リスクのある中国などで駐在員が減少するのは分かりやすいですが、各国個別の事情がある中で大きなトレンドとして共通項があるのでしょうか。日本の生産人口が減少するにつれて、駐在員が減少していくのはあるのかもしれませんが。引退した日本人が住む場所としては、物価も安くて、安全で、公共機関も信頼できる日本が良いのは間違いない。
子供の教育については個人的にもよく考えます。アメリカの公教育のレベルは特に高いわけではない。住む場所を決める際に学校のランキングがとても重要になるが、教育意識の高い家庭が集まっている地域の学校は自然と学力が高まるという現象が起きているだけに感じる。なので、親の経済力・教育意識・感度などが子供の教育環境を大きく左右することになる。アメリカでも私立学校の人気が高まりつつあるらしい。総じて日本の方が格差・当たりハズレは少ない気がする。
ロボットの料理宅配開始へ ウーバー、東京都心で3月
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
過去にも何度かコメントしましたが、自動運転タクシーもロボットデリバリーも何の課題を解決しようとしているのか明確じゃないビジネスが多い気がします。私が思うロボットデリバリーのメリットは人間にティップを払わなくて良いことです。アメリカだと注文価格に対して15%〜20%とか払うことになります。それが無くなるとすれば明確なバリュー。
一方でロボットデリバリーのコストが人間よりも安いのかデータを見たことがないし、人間でないとイレギュラーな状況(例;注文ミス、通行止め、顧客不在等)に対応できないと思われます。
という意味で、ロボットデリバリーが日本で何の課題を解決しようとしているのか、気になりました。人件費もアメリカと比べたら圧倒的に安いですし、そもそもティップもないですからね。
アマゾン、凄まじい大量解雇…過酷な人事評価制度、自動化された解雇システム
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
Amazonの評価制度は昔から有名ですし、会社として方針が明確なのは良いことだと思います。むしろ昨年からのレイオフにおいては、社員に優しいというブランドを築いてきたGoogleなどの方が期待値との乖離から大きく批判・失望されている印象です。
また有名なAmazonのLeadership Principlesに「Frugality(倹約)」が明確に書かれており、過剰な福利厚生や経費利用などを行わせない文化があるなど、採用前からも明確な方針を提示していることは会社と従業員間の期待値のギャップを小さくする上でとても重要だと思います。
https://www.amazon.jobs/content/en/our-workplace/leadership-principles
とはいえ、米国テック界隈でよく使われている従業員向け匿名SNSのBlindでは、Amazonに関する不満が多く見られるというのもよく知られています。もはや半ばネタみたいな位置付けにもなりつつある気がしますが。
https://www.teamblind.com/post/Why-does-Amazon-have-such-a-bad-reputation-Cbu808KB
破綻のウィーワーク、共同創業者がサード・ポイントと買収案検討
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
Weworkは破綻したが、シェアオフィス業界自体は実は地味に伸びていると言われている。Weworkのようにあたかも数兆円のテックスタートアップかのように投資家に売り込んではいけないが、地道な不動産業としては普通に成り立つビジネスであるということ。
WeWork may be struggling, but the co-working sector is on the upswing
https://www.axios.com/2023/08/12/wework-stock-co-working-spaces
なので、破綻した会社をかなりの安値で買うことが出来れば、その後のオペレーションの巧拙によってはリターンを産むことは出来るかもしれない。ただ過去の実績に鑑みて、アダムニューマンがその役に適しているとは思えない。
不思議なことに、a16zが彼の新しいスタートアップに高いバリュエーションで投資したりと、アダムニューマンのブランドは一部では依然として強い。とするとカリスマ創業者の復帰により、Weworkのブランドが強化されると考える人達がいるんだろうか。個人的には全然理解できない世界。
サッカーアジア杯、日本敗退 イランに1―2、8強止まり
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
アメリカ西海岸で朝3時に起きて後悔しました。負けたこともですが、何も良いところがないつまらない試合だった。前田は相変わらずボールを受ける動きがチグハグだった。最初から三笘だったらもっとチャンス出来たはず。板倉は明らかに調子悪かったので、何か手当するべきだった。選手はチームを良くしたいなら協会に対して声を上げるべき。これまで長い間やってきて変わらなかった監督のスタイル(≒戦略の無さ)が変わるはずがない。日本代表の個人レベルは近年相当上がったのは明確で、ここから数年で更に急激に上がるのは想像出来ないので、伸び代は監督の采配を中心にしたチーム戦術にあると考えるのが自然。
【社長に訊く】1兆円成長した日本的企業は何が「違う」のか
【待望】2024年、日本の伝統的大企業は「覚醒」するのか
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
コンサルのスライドで良く見るのが、アメリカの時価総額ランキングと日本の時価総額ランキングを比較を通じて「アメリカではテック企業の台頭で顔ぶれが入れ替わっている一方で、日本ではイノベーションが起きていないですよね。(さあDXが必要ですね)」というもの。
ここ30年の停滞の影響なのか、日本人の特性なのか、日本はダメだ論は過剰だと思います。現在の米国ビッグテックに対抗するような会社が日本から生まれることはほぼないですが、それが目指すべき道だとも思えません。JTCという言葉は私が日本にいた時はあまり馴染みがありませんでしたが、同じ顔ぶれが時価総額ランキングを席巻し続けたとしても、全体のパイが高い成長率で増え続けているのであれば別に良いのではないかと思います。
【最新版】2023年スタートアップ調達トレンド
Temma Abeアメリカ西海岸 | ファイナンス | テック
個人的にいつも不思議なのは、日本の金利環境とスタートアップ投資の関係です。米国ではゼロ金利政策の終わりと共に明確にベンチャーへの資金投下は減少しましたが、日本の場合はまだ2024年時点でも金融緩和政策を続けている。また逆の観点で言えば、2000年代に緩和政策は始まっていたが、その後明確にスタートアップ投資が盛り上がったとは言えない。また別の要因でここ5年ほど盛り上がったように感じる。なので、アメリカの状況と日本の状況をつなげて話す事はそれほど説得力がない気がします。
唯一あるとすれば、海外投資家が米国での環境変化を受けてベンチャー投資への配分を減少せざるを得なくなり、その影響が日本のスタートアップ投資にも出た、というのは理解できます。その他は、メディアを通じて伝えられる「アメリカが大変なことになってるからちょっと様子を見よう」といった心理的な影響が日本の投資家にもあったりするんでしょうか。
一方の上場株式市場においては、GSなどを始め、日本株への投資配分を引き上げを推奨・実行している海外投資家も多いです。また、欧米諸国から中国企業・スタートアップへの投資のハードルは高まっている。なので、やはり日本のスタートアップ投資には他の国ほどの向かい風はなさそうに思えます。
NORMAL
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