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優良ユーザーを“信用”で抽出する「Yahoo!スコア」7月1日開始 事業者とユーザーのマッチングなどに活用
庄司 昌彦武蔵大学 社会学部 教授
新たに始まったというYahoo!スコアについていろいろ確認して、怒ってる。(Facebookにも書いたことを転載します。ちなみに私はスコアの活用については可能性を感じています。でもこれは駄目だよ…という立場です)
・デフォルトでオン(オプトアウト)になっているのはお行儀が悪い。
・個人を評価する情報を生成して外部企業に提供するという重要なニュースであるのに、メールやトップページからのお知らせ等がされていない。
・設定や説明のページが探しにくく、不親切。
・説明のページを見ても、どの会社にどんな情報が渡るのかが分からない(提供開始のニュースの中にあった)。
・「お客様ご自身のYahoo!スコアを確認できる機能についても、今後提供することを検討してまいります」とある。利用者はスコアを確認できないのにその情報が外部提供される可能性がある。その機能の「検討」が後回しにされているというところに、利用者に対する企業姿勢が表れているのではないか。
・そう思ってしまうと、「Yahoo!スコアの作成および利用は、お客様のプライバシーの保護に十分に配慮したうえで実施しております」という言葉で終わっているのも透明性に欠けているように思えてくる。こういう姿勢の企業による「十分な配慮」って、僕が考える「十分」の水準とは違うのではないか。でもよくわからない。
・提供先の情報がまったく不足してる。できれば先方がスコア情報をちゃんと管理できるかといったことを格付けして示してほしい。
・つまり、これはMyDataの精神に反してるだろう。個人データの扱いは個人が主導権を握れるようにして、その下で個人と企業が合意し個人情報の活用を進めていこうという考え方とは合致していない。残念だ。
・いま、MyDataの精神とも近い「情報銀行」の仕組みがスタートしようとしているところなのに、そしてYahoo!を中心とするIT連が牽引している準備状況を敬意を持って見てきたのに、この丁寧さに欠けるやり方はとても残念だ。
海賊版サイト:遮断要請へ 政府、著作保護に「緊急避難」
庄司 昌彦武蔵大学 社会学部 教授
ブロッキングという手段を使えるようにすることは非常に危険な判断です。私はやるべきではないと思いますが、仮にやるとしても、いま児童ポルノへの対応でしか使えないようになっているのと同様に非常に限定的なものになるよう、その是非や様々な条件について、よく議論を詰める必要があります。
政府が「突然」方針を決めて、事業者に「要請」するというのは進め方が乱暴だと思います。
Twitterでは自民党の小野田紀美参議院議員が「法整備をしなくてはいけないのですが、この件については色々なものが絡んでくるなかで、実現にはかなり時間がかかる事も予想」と述べています。私はまさにこの点を最も懸念します。色々なものをすっ飛ばさず、各方面を説得して可能な限り早く理解を得られるようにしていくのがあるべき姿なのではないでしょうか。
あなたの行動、ビジネスの種 情報銀行の期待と課題
庄司 昌彦武蔵大学 社会学部 教授
「あなたの行動、ビジネスの種」、プライバシーには配慮するし合意もとるから個人情報を国内産業のために使わせようという説明の仕方では、消費者の理解は得られないのではないか。対価を支払うといっても、個人情報をビッグデータの一部として企業に使わせて個人が得られるポイント報酬なんて微々たるものだろう。
まず、自分に関する情報は自分のものであるという考え方が基本にあり、自分の情報を自分のために集められるデータポータビリティがあり、集めた情報を適切に管理できるPDS/情報銀行があり、集めた自己情報の分析活用を支えるサービスがあり、その上でさらに、対価と引き換えに第三者に二次利用三次利用を認めるエコシステムが作られていく、という順番ではないのか。
このような進め方であれば、情報銀行や分析活用サービスを、自分の金を払ってでも使いたいという人だって出てくるだろう。逆にいうと、そうでなければ情報銀行のビジネスモデルはなかなか成り立たないのではないだろうか、と思う。
陛下:退位議論に「ショック」 宮内庁幹部「生き方否定」
庄司 昌彦武蔵大学 社会学部 教授
天皇陛下のお気持ちはよくわかるし有識者の意見もどうかと思うのだけれど、そういうことが漏れて政治的な議論になってしまうのは色々な意味でよくない。
天皇陛下がいかに素晴らしい方であっても、政治の議論に参加するのは駄目だ。情報を流した宮内庁関係者という人はとんでもないことをしてしまってるんじゃないか。
追記。
私が言いたいのはこのツイートが指摘していることです。天皇陛下を擁護するために憲法を踏み越えてしまっていること、そしてそれが問題にされないことが非常によくないと思うのです。
原武史@haratetchan
もしも共謀罪の成立を昭和初期の治安維持法の再来として糾弾している人が、「陛下のお気持ち」を絶対のものととらえ、平川氏や渡部氏を君側の奸であるかのごとく糾弾したとすれば、それは同じ時期の「超国家主義」と同じ思考に陥っているということに気付いていないと言わざるを得ない。
https://mobile.twitter.com/haratetchan/status/866111409792274432

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