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【直言】日本企業復活のカギは「脱・コンサル丸投げ」にある
NewsPicks編集部
石田 真康SPACETIDE 代表理事兼CEO A.T. カーニー ディレクター(Space Group Lead)
20年間経営コンサルをしています。同時に8年間非営利団体のCEOもしていますので、双方の立場にいるものからすると、経営者としてコンサルをうまく使うのに以下が重要と思います ①コンサルの得意とする論理的正しさは経営的正しさと同じにならないケースが多々あります。だからといって論理的正しさに意味がないわけではなく、一つの物差しとして極めて重要です。そのうえで実際の経営判断をどうするか、リアリティの味付けをどうするかはCEOの仕事。判断をコンサルにゆだねてはいけないと思います ②コンサルはスコープを切って仕事をしますが、CEOはスコープはきれずにすべてが自分の課題となります。ゆえに、コンサルを雇う際には上流で、経営上の問いの設定=スコープ設定を適切に行えるかが、後々にコンサルの提言を経営に取り入れるためには重要になります。問いの設定をコンサルに丸投げするのはうまくいかなくなります。 ③コンサル(に限らずですが)CEOとしては客観視点はやはり役に立つと思います。CEOとしては自己制御をどこまでしても、人間としての意志や感情もあるので主観的にならざるをえない。むしろ主観的であることが価値ですし。他方で客観的視点を補うのは常日頃から重要だと思います ④コンサルをベンダーとして扱う、逆にコンサルを先生として扱う、のいずれの上下関係も往々にしてうまくいかないです。成功しているプロジェクトにおいては、ある種のスペシャリストあるいはパートナーとして付き合うのが最もうまく機能すると思います。
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