渡邉 拓

一人のスターで成り立つコミュニティではなく、著名人でない方が皆でつくりあげていること、つまり仕組みで成り立たせていることは新しいコミュニティのあり方だなと思いました。 ＝＝＝＝＝＝ オンラインサロンは「信者の集まりだ」「課金式ファンクラブ」という意見も多く散見されるが、これを川村さんはどう見ているのか。「そもそも、一人のスターがいて、その下にファンが集まるという形は飽きられやすい」と川村さん。 「私はそもそも巷でいうスターでもないですし、芸能人でもない。なので、運営者として会員さんが求めているものを提供することに徹しようと決めました。主役はそこにいる皆 さん全員であって、私は脇役。一人のスターの人気にファンが集まるという形は、ビジネスモ デルとしてもサステナブルではなさそうとも思っていました。人間1人で出来ることは限られていますから。」

bilibiliはコンテンツホルダーにもなるということで、プラットフォーム競争があるなかで垂直統合のビジネスモデルをつくることで、bilibiliは特定のセグメントで確立していきたいということなのかなと思います。

私人逮捕を動画のネタにすると、過激になってしまうはずなのでやめさせた方が良いと思いますね。はじめは正義からはじめたとしても、そのうちネタのために正義をつくりだす、という矛盾が生まれ過激になる未来しか見えません

プラットフォーム側が手立てを考えないとユーザー離れが起きそうですね。

YouTube業界における最近のトレンドを少しお話させていただきました。トレンドはロングテール規模のクリエイターにあると考えています。最近はネガティブなニュースも多いですが、だからといって一概にそう括るのではなく、適切な角度の切り口で物事を見ることで長期トレンドが見えてきます。

2年前に平均年齢が34歳に対して36歳に上昇したということは、少しずつマス化している（日本の平均年齢に近くなっている）と言えますよね。もはやマーケティングするにはマストのプラットフォームといってよいでしょう。

音声市場もYouTubeやTikTokのように複数のプレイヤーが両立するものなのか見ものです。個人的には動画市場のように複数のプレイヤーが存在してもおかしくないと思います。クリエイターの囲い込みのためのマネタイズ機能の充実は重要なテーマになってくると思います。

特にグローバル企業ほどスポンサー離れなど本件に対する反動は大きいと思います。前提、事務所がしたことは良くないのは間違いないですが、いままで忖度していたのはメディアも同様のはず。そのメディア側が手のひらを返したように今になって一方的にバッシングしはじめたことについて違和感があります。

ポケモンが誰からも愛されるような存在になったのはここ数年とのこと。IPを広げるための努力をゲーム化、社会性の高い取り組み、アパレル、メーカーとの連携など地道な努力があってこそなのだなと改めて思いました。そして、ポケモンで社会をよくしていくことはとても素敵なことだと思いました。

Mr.BeastはYouTuberとしての影響力はさることながら、Mr.Beast BurgerやフィースタブルなどD2Cにおいても巨大ビジネスになりました。Mr.Beastが立ち上げる事業は急速なスピードで上場企業並みの売上規模に匹敵するため、このぐらいの市場価値がついても驚きはしないですが、グローバルNO.1だからこそできるとことだと思います。

事業者側はコンテンツに投資したうえで、ユーザーの満足度が高まればあとから値上げをすることも可能です。一方で、値上げはユーザー数が鈍化したあとの打ち手だと思うので料金を安くしてユーザー獲得するのは限界が近いということなのかなとも思いました。

今後web版も出るとのことですが、現状は完成度への期待値も高かった分、離れてしまう人も多いかと思いますが、諸々の機能の完成度が高まったときにどれだけユーザーのリテンションを反転させられるかが勝負の別れ目かと思います