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ライザップのマーケティングコンサルティング事業開始について考えたこと
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
ライザップがマーケティングのコンサルティング事業に参入する動きが発表されました。
・ライザップ、chocoZAPはマーケティング視点で何が優れているのか?
・広告代理店やマーケティングコンサルの事業にどんな影響があるのか?
などの考え方をまとめています。
■決算開示されているchocoZAPの定量指標まとめ
・会員数は127万人でフィットネスジム 会員数国内No.1
・退会率は1%切っている
・店舗数は2年で1597店舗まで拡大
・単月黒字化済の店舗86%
・出店コストはスケールメリットが効いて3割減に
・RIZAP入会者の17.2%が chocoZAP会員
・行政(提携の候補施設10万超)や医療機関との連携を進めており、インフラ化へ
■ライザップの保有ノウハウ整理
1. 新規顧客獲得のための広告ROIを高める仕組みづくり
2. 大量のデータを学習しながらサービス改善も行う仕組みづくり
3. サービス内のクロスセル・アップセルを設計→LTV(顧客生涯価値)を高める設計
上記の事業会社ならではのノウハウを踏まえて、コンサル事業へ参入。
私もマーケティング業界で働く身として、ライザップの動きからも学びながら、理想のマーケティング支援の在り方を体現していきたいと思っています。
デンマークは生産性が高い、と言われる裏側
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
【NewsPicksトピックス更新】
デンマークは、
・16時にみんな帰宅する
・幸福度が高い(最新でもフィンランドに次いで世界2位)
・産業競争力ランキング1位
など、素晴らしい国として紹介されることが日本でも増えてきています。
なぜこの仕組みが成り立つのだろう?と裏側を読み解いていくと、
・捨てる領域、集中する領域を見定める判断力
・独自かつ付加価値にこだわる気質
などがデンマークの強さを支えているなと考えています。
ゆったり優しい国ではなく、めちゃくちゃ戦略的、合理的に考える国なんですよね…
マーケティングを生業にする人間として、改めて、
・組織が付加価値を生む活動に集中できる状態をつくること
↓
・付加価値が生まれた結果、関わる全ての人が幸福になること
を追求したいなと書きながら考えていました。
皆さんがデンマークをどのように捉えられているか、ぜひコメントもいただけたら嬉しいです!
欧州で感じたブランドコミュニケーションの変化
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
1月末に欧州視察に2週間ほど行ってきました。
サスティナビリティが大切だ…とキーワードは出てきていますが、
・サスティナビリティ推進の起点となっているEUはどんなルールをつくっているのか?
・ブランドはどんな動きをしているのか?
・生活者の意識や購買行動はどう変わってきているのか?
などを現地に行って理解したいと思っていました。
記事では、現地で肌で感じたことを書いています。
これからブランドが情報発信をする上でポイントになってくると感じたこと2つ
1. 「機能性だけではなく、地球・社会にとっての意味」を伝えるコミュニケーション
2. 「課題解決だけではなく、問題提起」を伝えるコミュニケーション
欧州が良いから全て見習おうと言うつもりはないです。
・欧州から学べることは学び、表面的な真似事にならないようにする
・日本独自のブランドコミュニケーションの考え方も体系化・発展させる
などができたら良いなと考えています。
任天堂元社長・岩田聡氏への「幻のインタビュー」を海外記者が公開。ニンテンドーDSにタッチパネル採用の理由など貴重な証言が続々発掘
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
そこまで隠されていた情報という印象は受けませんでした。
しかし、岩田さんの経営戦略と技術と顧客体験の関係を、適確に見極める視点は、いつ見ても学びにあふれています。
任天堂の岩田社長の戦略の土台は「ゲーム人口の拡大」
さらに、第三代の山内社長時代から継がれている思想が「他者の類似品を出すな」「面白いと思うものをつくれ」です。
どうすれば、ゲーム初心者でも上級者でも面白がれるゲームをつくることができるか?
が根底の問いにあり、
2画面でタッチスクリーンの技術採用がされています。
2画面、タッチスクリーンは、技術ハードルはそこまで高くなく、「ゲーム体験」とのバランスをとることが難しかったのではと推測しています。
この難しいチャレンジに、建設的な議論を重ねることができた岩田さんのリーダーシップやファシリテーション能力こそが、成功の鍵だったのではないでしょうか。
身近な人へ、企業から消費者へ、「感謝の気持ちを伝える」デザイン
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
感謝の気持ちを伝えるデザインは、大きなコストをかけずにブランドとユーザーの距離感を近づけることができる考え方。
この必要性を理解・推進できるデザインリーダーの存在が、信頼するブランドづくりにつながるのだと思います。
また、企業からユーザーへ感謝の気持ちを伝えることに加えて、ユーザー同士が交流・サポートし合える環境(コミュニティ)をつくることも求められてきていると感じています。
ユーザーコミュニティの中でたくさんの「ありがとう」が循環する仕組みのデザインができるブランドが優位性を獲得する時代になっていると考えています。
マーケティングに求められる、複雑さと矛盾を乗り越えて考える力
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
ちなみに、デンマークの建築家であるビャルケ・インゲルスが「ヘドニスティックサステナビリティ=快楽主義的な持続可能性」の言葉を語っているのは2011年です。
記事で紹介したものと別でヘドニスティックサステナビリティについて語られているTED動画がこちらです。
TED:Hedonistic sustainability
https://www.ted.com/talks/bjarke_ingels_hedonistic_sustainability
日本が遅れているという議論は好きではないですが、確実に北欧・ヨーロッパは戦略的に取り組みを進めています。そして政府や企業だけではなく、クリエイターがその動きが主導していることが見習いたいなと思っています。
地球環境の変化を考えると、戦略策定、マーケティングやデザインといった領域に関わる人こそ、本気で持続可能性と向き合うタイミングにきています。
今月末にアムステルダムとコペンハーゲンにフィールドワークへ行く予定なので、トピックスの中でもマーケティング×持続可能性をテーマにまた書いていきます!
【革新】体重計を変えた、連続起業家のスゴイ発想法
黒澤 友貴ブランディングテクノロジー(株) CMO/マーケティングトレース主宰
N1発想、自分が欲しいものをつくるというのは、簡単なようで難しい。
また、うまく活かせるのは、起業家の特権と言っても良いかもしれません。
商品開発の実務の中で、自分がこれが欲しいから!という発想だけでは、組織は動かないので
・N1からのひらめきをもとに定量データで検証をする
・N1からのひらめきを早く形にしてアイデアの検証をする
など、裏付けをしっかりとることが大切になると考えています。
さらに言うと、N1発想で面白い企画をつくれる人は、決して自分だけの視点で考えているわけではないと思っています。社会をマクロに捉えることと、ユーザー視点でミクロに捉える視点を往復して考えていることが多い。
任天堂のマリオの生みの親である宮本さんも、自分のゲーム体験をもとに考えることと、ゲーム産業全体で見たときの視点を往復して考えているという記事が印象に残っています。
【保存版】有識者の心に響いた、2023年の「ベスト教養書」
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