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【体験談】仕事と介護、どう「無理せず」両立するか?
NewsPicks編集部
山崎 万里子ユナイテッドアローズ 執行役員 CHRO
ビジネスケアラーの一人として取材いただきました。 母は脳血管性認知症で短期記憶は薄れていますが、新婚旅行の記憶は今も鮮明、短大の同級生や元同僚とは今も楽しく会話します。 そして私の職業は政治家(!!)設定が変わっていますが、娘の仕事を誇らしく思い、応援する気持ちは全く変わりません。 昨年、私にとっての兄、母にとっては長男が急死した際、一緒に警察に遺体を引き取りに行きました。 母に耐えられるかわからないと心配ましたが、『私の息子で間違いありません』身元引受人としての対応をやり遂げ、兄の遺体を抱きしめ『お母さんよ、迎えに来たよ、遅くなったね、さあ一緒に帰ろう』と。 認知症であっても毅然として、強く優しい母がいました。 母は何もかも忘れ何も出来なくなってしまった人ではない。母の尊厳を最期まで大事にしようと思う瞬間でした。 介護する側される側になると、出来なくなってしまうことに目が向き易い。親の人生のエンディングを 出来ないことで覆い尽くすのはもったいない。 介護保険を利用して外部サービスやプロの力を活用し、 親の幸せをど真ん中に置き、ケアマネージャーや主治医、理学療法士、スタッフ、施設であれば他の入居者と円滑に過ごせるよう、関係性マネジメントを担うのが子の役割だと思っています。 『死は人生の敗北ではない、生涯の完成である』 これは父が入院していたホスピスの理念。 少しずつエンディングに向かっているのであろう母の幸せと尊厳をど真ん中に置き、無理なく伴走したい。
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