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団地の「若返り」に貢献 無印のリノベが、若年層にウケている納得の理由
江頭 浩C+E建築設計事務所 代表
この事例のように、ブランド力を持って既存の存在価値を見直すプロジェクトは、とてもよいと思いますし、もっと増えてほしい。
今回は賃貸のリノベーションで、無印らしさを全面に押し出しています。
分譲マンションの一室を購入してリノベーションをすると、自分らしい部屋を所有することができます。
私も団地内の一室を、いくつかリノベーションしました。
ニュータウンというとネガティブな報道、意見が多いように感じます。
確かに人の新陳代謝がないと、高齢化やスラム化が懸念されますが、もし新陳代謝が進めばある程度の規模の商店街や公園等の緑も備える環境は、一定の魅力があるかもしれません。
特にEVがないニュータウンは、高齢者には優しくなく、何かの施策をもって、新陳代謝を即したいところ。
マンションリノベが、その一助となればよいのですが。
ちなみに下記で団地リノベーションをする際の注意点を、さわりだけですがコメントしています。
https://newspicks.com/news/9103671
追記
コメントでEVと書いておりますが、これはエレベーターのことです。
耐震性を気にされている方が多いと思いますが、低層団地(5階以下)で採用されているのが、壁式RC造若しくは壁式プレキャストRC造です。
壁式構造は耐震性が高く、阪神淡路大震災の時に構造的な被害をほとんど受けなかったのがこの壁式構造です。
もちろんそれだけで安心という事はないので、可能で荒れな「耐震基準適合証明書」を取得された建築物を選択されることをお勧めします。
ただ、上記震災の事例もあり、簡易的な診断(簡易耐震診断法)で確認されます。
ただし、コンクリートの強度試験を伴う場合もあります。
また、共用設備について、古い建築物ですので特殊な設備はあまりなく、一番のネックとなるのは既存排水配管の改修だと思います。
上記の耐震診断と合わせて既存共用設備が、大規模修繕等できちんと改修されているのかを見ることも、物件選びのポイントとなるかもしれません。
電源容量、単相二線式→単相三線式は、なかなか対応は難しいかも…
分譲タワマン「耐震診断」申請が“ゼロ”の大問題 進まぬ長周期地震動対策に「普通の管理組合は何のことかわからない」
江頭 浩C+E建築設計事務所 代表
NEWSPICKSでも、長周期地震動について、わかりやすく動画で紹介されています(GJ!)。
https://newspicks.com/movie-series/121?movieId=3136
大きな被害をもたらした地震が発生するたびに、新たな発見があります。
1995年発生の阪神・淡路大震災では、木造住宅に大きな被害をもたらした短周期地震動が観測されました(2000年に改正建築基準法施行)。
記事にある通り、長周期地震動は2003年発生の十勝沖地震から注目がされるようになりました。
少し古いデータですが、内閣府からは長周期地震動対策が施されていない場合でも、倒壊までは至らないと発表していたかと思います。
私もそうだろうとは思いますが、とは言え長周期地震動というものが認識されている以上、対策は進めた方が被害は少なくなるはず。
大きな災害が起こる度に、新たな発見があります。
周知やコスト等、対応・対策が難しい問題はあるかと思いますが、定期的にこのような記事で周知されていってほしい。
下記、TMD制振装置による改修の例。
https://www.kajima.co.jp/news/press/201612/27a1-j.htm
https://www.kajima.co.jp/news/press/201904/23a1-j.htm
https://www.nikkenren.com/kenchiku/qp/pdf/120/26-007.pdf
追記
伊藤さん
なりませんw
1年でカビだらけに… 注目を浴びる「木造ビル」は本当に持続可能なのか | CO2だけに着目する落とし穴
江頭 浩C+E建築設計事務所 代表
その地域の気候に合った構造を選択するのはそうでしょうが、記事を読む限り木造の選択とカビとの因果関係がよくわからない。
”大学側と建築士のローは、湿度の高いシンガポールではカビはよくある問題であり、建物の構造的完全性にほとんど支障をきたすものではないとの見方を表明している。にもかかわらず、大学はガイアの「包括的」メンテナンス計画を打ち出した。これには木材へのシーリングの再塗布、空調の調整、また、結露防止のために窓を閉じるなどの策が盛り込まれている。”
であれば、断熱、気密、空調・換気の問題?
追記
関連があるかもなので、貼っておきます。
https://newspicks.com/news/10630365
木造でも超高層ビルは可能!? なぜ木造ビルが増えているのか?
江頭 浩C+E建築設計事務所 代表
建築業界、特に木造に強みを持つ企業から見た、脱炭素に関する記事。
「炭素を固定し続ける」はその通りなのですが、炭素の吸収についてはどうなのかというと、実は楽観視していません。
伐採した後は同数を植樹しますが、木が若いため伐採前の樹木が吸収している量と比較すると炭素の吸収量は落ちますし、すべてが建築材料として固定化できるわけではありません。
また、木造といえど木だけでできているわけではなく、耐火性能が要求される木造建築の場合、石膏ボードを木に何重にも巻いて、耐火被覆する必要がある。
耐火木造はRC造よりも環境負荷が高いとの報告も一部にあります。
https://newspicks.com/news/5888438
脱炭素だけではなく、総合的に環境への影響を評価する必要かも。
耐火性能については、木造でもいくつかの工法で3時間認定が取得できているので、理論上耐火制限はクリアできると思います。
記事の通り、耐火時間に関する見直しも検討されていますが、最大3時間というのは変わりはない。
中高層耐火木造は、悪くはないと思いますが、問題も各種ある印象です。
個人的に問題だと思いっているのは、そもそもの森林環境。
下記でラジオ出演させていただき、少しだけ話させていただきました。
https://newspicks.com/news/9326119
番組で話せなかった内容を、追加でコメントしていますので、よかったらご試聴ください。
コメント抜粋
戦後に木材の需要が高まり、1960年代に大規模な造林が進められました。
当初は家や集落の近くの林から伐採していたのですが、銀行に預けるよりも木を植えた方が儲かるため、当時の健脚豊かな方々が歩いて行ける可能な範囲をことごとく、谷や尾根など急勾配な場所も関係なく植樹しました。
それでも昔は就業者も若いし、例えば冬に雪を利用して谷へ滑らせて、川を下らせて木材を運搬することが可能でした。
ただその後、安い外材が入ってきて、林業は廃れていきます。
そのためにインフラを整備して大型重機などを使い効率化しないと、なかなか外材に勝てない状況なのですが、林道などのインフラが整備されているとは言えない。
急勾配に植えてしまった杉などは、インフラの整備自体が難しく人が伐採するして人にかかる負荷が大きく、高コストとなるために放置されている状況です。
NORMAL
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