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【ビザスクCEO】米国M&Aで大赤字。「リサーチ不足」を猛省
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
タラレバの話にはなりますが、事業面からみた今回のコールマン買収の反省点は2つでしょう。
① コロナ禍でM&A案件が減っていることが、ENS市場の成長鈍化につながることを予測していなかった
② 市況が悪化しているにも関わらず、採用を絞ることをしなかった
ビザスクの減損のニュースを聞いた瞬間は、「コロナ禍」という誰もが読めないイベントが発生したことによるunluckyだったのかなと一瞬思いました。
が、買収自体はコロナのイベントが発生した後だったことから、コロナの影響を見誤ったことが大きな反省点だったと言えそうです。
国内におけるエキスパートネットワークサービスの先駆けとよく言われるビザスクですが、私がBCGにいた頃は外資系のGLGやGuidepointを多用していました。
その点から言うと、後発なのに国内シェアを奪還していったサービスがビザスクというのが私の印象です。
コールマンも業界2番手と言われてはいますが、ビザスクなら同じように首位奪還を狙える可能性もまだあると思います。
日本発のグローバルカンパニー、応援しています。
Chatworkに聞く「どんなスタートアップに投資したい?」 重要なのは中小企業への“フィット”
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
独立系VC2社、CVC、アクセラレーター、と計4社のファンドにいた経験からみると、投資の基準は、もちろん共通する部分もありますが、当然違う部分もあります。
独立系なのか、CVCなのかでも見るポイントは違いますし、シードなのか進んだステージの会社なのか、どの領域なのか、どのビジネスモデルなのかによっても違います。
なんなら、同じファンドの中でも人によって判断軸が違う部分があると思いますし、明確に基準があるようで、正解がないのがVC投資です。
特にステージが浅い会社ほど、未来をどう見立てるのかは半分アートの世界なので、あるVCに断られたからと言って落ち込む必要もないですし、過度に謝絶時のFBを気にする必要もないと個人的には思います。
【トップ直撃】社員3割減。AI教材「アタマプラス」は大丈夫か
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
日本ではどうしてもEd TechはTAMが小さく大きくなれないというイメージがある業界ですが、私個人としては「教育こそが次の世代の未来をつくる」と思っているので頑張ってほしいなと思います。
直近ではソラコムやyutori社のように、大企業の傘下に入ったのちに、大きくグロースしIPOを果たす、スイングバイIPOと呼ばれる事例が出てきています。
atama +社も、駿台が約1/3の株式を取得、今後駿台のアセットも活かしながら成長し上場を目指していくとのことで、スイングバイIPOのような形を考えているようですね。
大手企業×スタートアップという側面でも注目しています
【新常識】AI時代、ユニコーンは「たった1人」でも作れる
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
生成AI、特にClaude3の登場で、安価に自分のリソースを拡張できるようになったなと実感しています。
例えば、私がパーソナリティを務めるPodcastでは、この音声データを元にした要約記事をnoteでも配信することを始めました。
1. 文字起こしツールで全文を書き起こす
2. Claude3に記事風に要約してもらう
3. 少し手直し
で30分もあれば作れてしまいます。
もちろん全自動というわけにはいきませんが、専任の人を雇ったり、ゼロから自分でやることを考えれば圧倒的に効率化できています。
ユニコーンを1人で作れるとは今は自分には思えないですが、それでも組織のスリム化や効率化は一昔前より圧倒的に簡単になったのではないでしょうか。
ちなみにこちらがpodcast “startup now”
https://open.spotify.com/episode/3rbnnoUCsRwMfrZ8bCcoxw?si=eg72xj1yRw2K-4FhSRP0hQ
要約したnoteはこちら
https://note.com/startupnow/n/na02ac13102c4
【本田圭佑 × 藤田晋】いま考える「日本の危機感とチャンス」
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
藤田さんの「伸びている産業に投資をしていれば、なんだかんだなんとかなる」はその通りだなと思います。
「次はどんな社会変化が起こるのか」はキャピタリストとしては常に考えているテーマではありますが、「インターネット」「モバイルシフト」のような大きな産業の変化はここ最近起こっておらず、また日本は人口減少で全体として国内の市場規模は縮小していく一方ですから、なかなか難しい局面にあると思います。
藤田さんの言う、外需をターゲットにしたビジネスは一つそのテーマになりうると思いますし、Climate tech、ヘルスケアなんかもその一つになりうるかなと、個人的には考えています。
【顧客理解】ユーザーアンケートが「参考にならない」理由
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
BCGにいた時、定量アンケートによるユーザー分析プロジェクトを何回か経験しましたが、たいていの場合いきなり定量調査はしません。
基本的には、
•1on1またはグループでの定性インタビュー
•そこから仮説構築
•定量アンケートによる仮説検証
というステップが基本です。
定性インタビューだけではたまたまそういう回答の人だっただけかもしれないし、定量アンケートだけではSo What?になるデータしか集まらないからです。
また、定性/定量ともに”ファクト”を聞くのが基本です。意思や意向はどうとでも言えるからです。
例えば、xxxなサービスがあったらいくら払いますか?は愚問です。
⚪︎⚪︎⚪︎(xxxが奪いそうなお財布のカテゴリ)に、いくら使っていますか?と聞くべきなのです。
黒鉛活用の蓄熱式ボイラー Blossom Energy - 日本経済新聞
【必見】オルカンの次を考える「厳選ファンド14本」
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
基本的にNISAの制度設計としては長期に保有、運用することが想定されていることが前提です。
(新NISAにより売却した場合も翌年には非課税枠が復活することとなったものの)
したがって、長期にほったらかして運用した場合に安定してリターンを出してくれ、手数料が低いものを選ぶべきであり、これを突き詰めると、オルカンor S&P500に行き着くわけです。
まだそこから何か工夫したい気持ちはわかるものの、まずはNISA枠を最速で満額埋めることが優先です。
それでも運用する余裕がある場合に初めて、今度はもうリスクの取り方を変えてみるなど、違う選択肢を検討するので十分だと個人的には思います。
世界で最も成功したフィンテック企業、Wise CEOに聞く「送金10兆円」への秘訣と軌跡
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
これまでのSWIFTを介した国際送金は、金融機関の既得権益的なビジネスの一つであり、不透明で高い手数料が課せられています。
そこで、そもそも送金を擬似的に行えばSWIFTを介さなくとも同様のサービスを提供できると気づいたのがWiseの仕組みであり、伝統的な送金と比較すると最大で1/8ほどに手数料を抑えられるとされています。
とはいえ、資金移動業のライセンスは必要ですし、記事中にもあるように、各国で準拠しなければいけない法律やライセンスが異なることから、グローバルでの展開は容易ではなかったものと思われますが、すでに40種類以上の通貨、170カ国以上で利用できるようになっています。
それでもまだ世界の資金移動の4%に過ぎないと言うことなので、まだまだこの領域チャンスがあるのではないかなと思います。
【日本発】空気からCO2を吸う、東大発ベンチャーの勝算
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
ネットゼロ実現のためには必須と考えられているDAC(Direct Air Caputure)は、世界でも注目されているClimate tech領域の一つだと思います。
グローバルでは、分離膜を使うアプローチ、吸収液を使うアプローチ、吸着剤アプローチなど様々なアプローチ/様々な物質で検証が進んでいます。
CO2を回収すること自体はそれほど難しくないと思われますが、どのアプローチでも一番ネックとなっているのは、回収コストがペイするレベルになっていない点です。
DACを現実的に活用するためには、1トンあたり回収あたりのコストを100ドル程度にする必要があると言われています。
CO2を吸着させる時、脱着させる時にエネルギーが必要となるわけですが、この点においてPlanet Serverさんの用いるゼオライトは脱着が容易な物質であると、どこかの記事で読んだ記憶があります。
スキー場に行って驚いた…!日本のゲレンデがバブル以来の「大活況」に、そのウラにある「外資投資」の恐るべき実力
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
12月にニセコにスキーしにいきましたが、記事にある通り、お客さんの8割は外国人で、スタッフやインストラクターも外国人が多く、むしろ日本語を話せるスタッフの方が少なかったです。
そのため訪問客の2割の日本人も、皆さん基本的には英語を話しており、もはやニセコは海外でした笑
物価も高かったです。
オーストラリア出身のインストラクターに、なぜニセコで働くことになったのか尋ねたところ、元々オーストラリアで一緒に働いていた仲間が誘ってくれて、英語で生活できるということだったので、第二の人生を日本で始めることにしたよと教えてくれました。
また、ホテルだけでなくスキー場には最新鋭のリフトも投入されていたりと、再開発されている勢いを感じます。
【注目4社】2024年は「蓄電ビジネス」がアツい
中山 悠里アニマルスピリッツ Director
①短時間ではなく、②③のような中長時間の蓄熱技術は、日本では目立ったプレイヤーがいないですが、グローバルでは大変注目されている領域です。
単に長時間、効率よくエネルギーを蓄えるだけでなく、エネルギーを熱に変換できるために、これまで脱炭素化が難しいとされている重工業分野において、熱エネルギーとして活用できることが特徴です。
記事中に紹介されているRONDO社はレンガを用いたアプローチですが、ANTORA社のように黒鉛を用いるアプローチも注目されています。
ちなみに、RONDOもANTORAもビルゲイツ率いるBreakthrough Energy Venturesの投資先です。
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