Inagawa Hiroki

我々は何という生き物なのだろうと、思わざるを得なくなるニュース。 人間以外の生物にとっては害でしか無い存在。そういう自分も毛皮は身に付けないけど今日も動物の肉を食べて生きています。

ウクライナの魅力を歴史的観点で分析したり、良いところだけでなく政治リスクなど含めて総合的に書かれているので、マーケット全体をより深く知れる内容になっていますね。 記事内に出てくる、当社が昨年買収したインプリシット社についてもそうですが、彼らはあくまでデンマーク企業なので開発拠点をウクライナに持っていると言うことを公表していません。理由はEU内のデンマーク企業として見せた方が、クライアント企業からの印象が良いからです。 同じような理由で、実際にはほとんどの開発チームがウクライナにありながら、本社はシリコンバレーや欧州に置き、ウクライナはキッチン（実際に作るところというフレーズ）だと言っている会社は多く存在してます。なので、「隠れたエンジニア国家」になっている訳です。 レピュテーシリスクや政治リスクはありつつも、エンジニアの質と数、そしてコストを総合的に考えたときにはかなり魅力的な場所と言えるでしょう。

2,000億円どころじゃないでしょう。

旅行会社なので、寧ろ社長は常に世界を旅をしていた方がいいと思う。期間限定する必要も無い。 いや、旅行会社で無くとも。 オペレーションは部下が主体的に行い、コミュニケーションや意思決定はオンラインでツールを駆使して行うようになり、余計な会食は減り、世界の動きを一次情報・五感で体感しながら戦略をリアルタイムにアップデートできる。それなりの規模の企業なら日本を任せられる人は幾らでもいるはずだが、世界の中で自社を客観的に捉え、長期ビジョン・戦略を描くのはトップしかいない。良いことしかない。 （但しプライベートは除いて！）

我々の目指す「グローバルソーシング」の姿について、DMM亀山会長にお願いして話を聴いていただきました。 日本の人口減少に対してソフトウェア需要は高まっている為、エンジニア不足はどんどん深刻になっています。世界中のエンジニアを活用することでこの問題を解決したいと思い、モンスター・ラボはグローバルソーシング事業を行っています。 亀山さんは誰もが知る大企業の経営者でありながらとても話しやすく、飲み屋で会話しているような雰囲気で対談を進められて楽しかったです。普通、海外展開する時はコア事業を横展開させると思いますが、亀山さんの場合はあまり事業領域にこだわらず、大手がやってないことを人に任せてどんどん試させるというのが面白いなと感じました。 もちろん潤沢なキャッシュを生む既存事業があってこそ成り立ってるとは思いますが、優秀な人が伸び伸びやれる環境を提供しているところと、やはり亀山さんの目利き力に成功要因があるのかなと。 うちはまだDMMさん程の柱となる事業があるわけではないため、グローバルソーシング（デジタルプロダクト開発）で世界No.1を目指し、基盤を作った上で新興国を中心に自社プロダクトも仕掛けていくという戦略です。 将来は、モンスター・ラボをDMMさんのように多くの新規事業・アントレプレナーを生み出すグローバル企業群にしたいですね。

この冨山さんの記事が、トランプ勝利の背景を総括するのに一番しっくりきた。その他の点でもとても示唆の多い記事。トランプのマイノリティ差別などは許し難いが、そういう感情的な部分とは切り離して、移民問題、格差などから来るLの反乱によるローカリズムへの振り戻しが起きているというのは世界的な現象であり、一過性のものではないということは十分理解する必要があると思う。右か左かという議論になりがちな中で、GとLという軸は遥かにしっくり来るし、「資本主義の次は資本主義で、民主主義の次は民主主義だ」というのも納得感がある。過去への全否定ではなく、行きすぎた資本主義に対する調整や、グローバルとローカルの組み合わせが重要になってくると思う。僕としては、それでも多様性が重要であるという立場は変わらないけど、改めて自分達の立ち位置やアプローチ、伝えていくメッセージについてしっかり考え抜きたいと思った。 安全保証の面でも、自国の安全を自国で守らなければならなくなる（アメリカに見捨てられる可能性がある）という気付きがあったのは良いことだと思う一方で、今の日本の財政や他国との軍事力の圧倒的な差を考えると、日米同盟を重視した外交との両立が求められる。二項対立の議論ではなく、様々なシナリオを想定した戦略が重要だと思う。

この数の買収やってて成功率が2/3とはすごい。

アジア1号店がミャンマーとは、軍事政権による支配の強かった3年前なら考えられなかっただろうな。応援したい。