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【深井×朝倉祐介】日本人に必要なのは、アニマルスピリッツ
NewsPicks編集部
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
連日、GPT-4をはじめとしたAIの話題を目にしますが、日本の教育に照らし合わせると「前にならえ」というプロンプトを義務教育の9年間浴び続けた結果、工業化社会に最適化して過学習し、自らの頭で考えることができない人工知能を大量生産しているように感じられてなりません。 これでは起業家が多く生まれることはありませんし、資本主義の原型であるスタートアップが多く生まれることを望むのは厳しいと思います。 理屈、理論も大事ですが、それよりもいかにして野心、血気、アニマルスピリッツを取り戻すか。それが問題だと思う次第です。 本稿では前後編を通してコテン深井さん、クロニクル野村さんと「資本主義の限界」をテーマにお話ししましたが、私自身は耐用年数を過ぎて限界を迎えているのは、資本主義よりも民主主義だと考えています。 ただ資本主義を軸に話していて改めて感じたことは、自身はスタートアップの支援を通じた社会変革に身を投じるものの、国の人口構造、近隣の国際情勢、地球環境など、ポジティブな未来のイメージを描きづらい今、世の中により求められているのは、事業を起こす起業家以上に、人々の内面の救済に携わる宗教家や、強者の世界認識の転換を促す哲学者ではないかということです。
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二種の起業家とスタートアップへの人材流入から考える、「コーポレートバリュー」と「人材流動性」とは?
Biz/Zine
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
ドットコムやビットバレー以前の起業家はどちらかというと日本の企業文化に馴染まないネセシティ・ドリブン(必要性に迫られた)な方が多かったように見受けますが、2010年代後半以降の起業家は、どこの世界でも活躍できたであろうオポチュニティ・ドリブン(機会主義的な)な方が多いように感じます。 その源流を振り返ると、2010年前後のソシャゲ全盛期に、DeNAやGREEが大企業や外資系企業の優秀な人材をスタートアップの世界に引き寄せたことが大きかったのだと思います。 一度スタートアップに流れ込んだ人材は、たとえ流入先の会社を離れることになっても、メンバーシップ型の大企業に戻ることはなく、その多くがスタートアップの世界に留まり活躍しています。 自分がスタートアップにこだわる背景には、こうした人材の民族大移動を促すことで、日本の企業社会に変容を促したいという動機が根底にあります。 終身雇用、年功序列といった日本的雇用慣行が企業の活力を奪い、また個々人にとっても息苦しいキャリアを強いていると感じるからです。 正直、時価総額が数百億円程度の上場スタートアップがいくら増えたところで、日本社会が大きく転換するとは思えません。一方で社内のエース人材や優秀な新卒がスタートアップに流れるようになれば、日本のエスタブリッシュメント層も変化せざるを得なくなるのではないかと考えています。 この点、スタートアップは日本の硬直化した商慣行を揺り動かす謂わば「黒船」としての役割を担えるのではないかと期待しています。
【深井×朝倉祐介】「資本主義」ほどフェアなシステムはない
NewsPicks編集部
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
「資本主義の限界」が昨今の流行りのようですが、有志以来、資本主義や市場ほどフェアな経済活動の仕組みは存在しません。まだまだ不完全なβ版であり、不備の多い枠組みではありますが、有効な代替案がない以上、資本主義が真っ当に機能することを目指す方がよほど建設的だと考えます。 不完全な主要因は市場を阻害する各種規制と再分配の機能不全。 前者については、自由な経済活動を阻害する規制や恣意的な裁量が介在することによって市場がうまく機能していないと捉えています。 原則として政府機能は必要悪。公共財・公共サービスを維持するためになくてはなりませんが、権限は抑制的なものであって然るべきと思います。 後者の再分配に関しては、政府が本来果たすべき役割。であるにも関わらず、実態は社会保障を民間セクターに押しつけているように思えてなりません。特に雇用面。「賃上げなきインフレ」が話題ですが、雇用調整できない状況で気安く賃上げすることはできません。一見、温情的に見える規制が、かえって機能不全をもたらしています。 「市場の失敗」に対する政府の介入は必要だと思いますが、今までの日本では、むしろ政府が「市場の失敗原因」になってやいないでしょうか。
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シニフィアンの朝倉祐介氏、シード・アーリー特化の新ファンド「アニマルスピリッツ」を立ち上げ
DIAMOND SIGNAL
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
新たにアニマルスピリッツというVCファーム、ならびに1号ファンドを立ち上げました。 「未来世代のための社会変革」を軸に、日本が迎える超高齢社会、気候変動などの課題解決に取り組むシード・アーリーステージのスタートアップに成長資金をご提供します。 過去のシード・上場企業経営の経験を活かし「事業家目線の投資家」を目指していきたいと考えています。 当ファンドではリード、フォローといった制限なく、以下のテーマに紐づく事業領域で活動するスタートアップにご出資します。 国を守る:超高齢社会の課題を克服する生産性向上・体制確立 地球を保つ:脱炭素、循環型経済の実現に向けたシステム構築 フロンティアを拓く:人々の生き方を一変させる新産業創出 第1号案件として、解体工事の一括見積もりWebサービスを運営する株式会社クラッソーネにご出資しました。 昨今の「空き家問題」は、超高齢社会に伴い生じる既に顕在化した社会課題の1つです。今回の資本参加を通じて、クラッソーネの事業拡大と成長、ならびに超高齢社会の重要課題克服に向けた貢献ができればと考えております。 またアニマルスピリッツは、レイターステージを対象とするグロースキャピタル「THE FUND」の後継ファンドである「みずほグロースパートナーズ1号ファンド」のアドバイザーを務めています。 レイターステージの確立は国内スタートアップ・エコシステムの発展にとって重要な課題であると認識していますが、引き続きレイターステージの発展にもコミットしていきたいと思っています。 「アニマルスピリッツ」とは、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』内の用語で、事業家の「血気」「野心的意欲」「動物的な衝動」などと訳されます。 日本のスタートアップ・エコシステムに最も必要な核となる要素という思いを込めました。ロゴは趣味です。 今回のファーム、ファンドの発足にあたり、LPの皆様をはじめ、起業家の皆さん、VCの皆さんなど、多くの方々からご支援をいただきました。 ご期待に沿うべく、前を向いてこれからの持久走に取り組んでいこうと思います。 https://animalspirits.jp
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ヤフー、LINEと合併へ ZHD社長に出沢氏
共同通信
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
数年前、某スタートアップ系カンファレンスでのこと。 無礼講的なオフレコのナイトセッションで某サービス運営会社の社長がユーザー数の伸び悩みについて話すのを客席で眺めていたところ、司会者(某上場企業社長)から急に「どうすればいいと思う?」と指名され、壇上に招かれたことがあります。 咄嗟の振りに大して面白い返しも思い浮かばず、「類似サービスが乱立して競い合っていてもユーザーにとっては意味がないので、プラットフォーマー同士で合併するしかないんじゃないですか?」と、身も蓋もない返答をしたところ、急に司会者から発言を遮られて壇上から降ろされてしまいました。 お酒の入ったカジュアルな場であり、返答が滑った体でその場は流れましたが、司会の経営者とは数回会った程度の仲。扱いが雑じゃないかとややムッとし、そのまま忘れていました。 そのサービス運営企業の親会社と司会者の企業の合併のニュースを目にしたのは数ヶ月後のことです。 そりゃ降ろされるなと。 このパネルでの教訓は、 ・カンファレンスで何も考えずに核心を突くと壇上から降ろされる ・アドリブの効かない人間に無茶ぶりをするとインサイダー情報を言い当てられる といったあたりでしょうか。 以降、そのカンファレンスからはパネリストのお声がけを受けなくなりました。多分たまたまでしょう笑
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