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海外VCのみに出資、政府が新基金 スタートアップ育成
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
先日、経団連から公表された「スタートアップ躍進ビジョン」 にも同内容の記載がありましたね。
「最終的な投資先は国内のスタートアップに限る」と同時に「経営支援、投資判断などの知見を取り込む」とのことですが、想定されているであろう海外トップティアVCで、わざわざ日本のスタートアップに限定した投資、育成を喜んで引き受ける先があるのでしょうか。興味深いところです。
VCをコンサルティング業務や研修業務を行う下請け業者と捉えているかのように見受けられる節もありますが、投資という仕事に対して根本的な思い違いがあるように思います。
スタートアップに関する政策案は総じて表層的な論点に終止しがちですが、成長性のない市場にいくら対処療法を試みても焼け石に水です。
短期的対応として、リスクマネーが不足した特定領域に対する資金注入などの施策は必要ですが、少子化、教育、労働慣行といった日本社会が抱える根本課題に並行して取り組まない限り、単に「仕事をしているふり」で終止することでしょう。
これらは単に「スタートアップ育成」に留まらない、国家の成長戦略そのものに関する課題であり、政治こそが取り組むべき骨太な課題です。

【ファイナンス思考】「若者が割を食う」企業構造への対抗策
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
「ファイナンス」と聞くと複雑怪奇な専門知識であり、他人事と思うのも無理はありませんが、資本主義社会に生きる以上、誰しもがファイナンスとは無縁でいられません。
この点、ビジネスパーソンもさることながら、できることなら高校生や大学生の方々にも基本だけは把握していただきたいと思っています。
私自身は若者・子ども優先主義を自認していますが、世の中のファイナンスに対する理解不足によって最も損をするのは未来を生きる世代だと考えているからです。
(本音を言うと、国政や地方自治を担う代議士の方々にこそまともに勉強して欲しい)
昨日の記事でもたくさんのコメントをいただき、ありがとうございます。
目の前の現実を変えることのできない固定的な制約と捉えるのではなく、未来に向けて価値をつくっていくためにどうやってステータスクオを打ち破るのか、読者の方にとって本書が考えるきっかけになれば幸いです。
https://t.co/03c2CSjWyU

「資本主義のルール」を知らずに、人も会社も成長はできない
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
ファイナンスは会社をうまく経営する技法である以前に、私たちが参加する経済活動、資本主義のルールそのものだと思っています。
好む好まざるに関わらず、資本主義社会で生きている以上、最低限のルールを身につけることは必須だと思います。
と言っても、実務で財務に携わる方でなければ、過度に専門的な知識は必要ありません。それこそ、専門の方にお任せすればいいのですから。
4年前に書いた『ファイナンス思考』のエッセンスを抽出し、『ゼロからわかるファイナンス思考』として、謂わばリミックス版を仕上げました。
なるべく若い方にも届けばと思い、さくっと読めるように思いきって情報量を極力絞り、大学生や高校生でもなんとか理解できるように書いたつもりです。
軽くサラッとお読みいただけると思いますので、よかったらゴールデンウィークのお供にお手にとってみてください。
https://t.co/03c2CSjWyU
Twitter、選んだ相手にだけツイートを表示する「Circle」のテストを開始
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
これ、かつての Google+ですね。人数を限定するという要素は Path。
SNSでのコミュニケーションの課題について突き詰めて考えると、こうした発想に行き着きますが、いざ使ってみようとすると思いのほか複雑でユーザーが使いこなすのが難しいのが難点。
現状としてはその解消法として、複垢と鍵垢を駆使するといった利用法が日本では浸透していましたが、運営側としてはあくまで個人が1つのアカウントを使うことを前提としているのでしょうか。
この点、以前に尾原さんからアメリカ人の複垢に対する捉え方について伺った話が興味が深かったです。
https://voicy.jp/channel/621/290263
僕らはVCを創業した起業家だ、ANRIxCoral James対談
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
もう10年前の話かと思うと感慨深いですね。
記事中でANRI1号ファンドにLP出資したことに触れていただきましたが、当時はANRIさんをはじめ、インキュベイトファンドさん、Scrum Venturesさん、IVPさんなどへのLP出資を主導し、自社でもアイマーキュリーキャピタルというCVCを実行しました。
遊んでいたキャッシュを有効活用するのと同時に、LP出資を通じてスタートアップの動向を把握すると同時に、自社の新領域を探索したい、ご縁があればフィット感のあるスタートアップの買収を実行したいといった思惑で主導したものです。そうした思いもあり、LP出資なさる事業会社さんの思惑は非常によくわかります笑
この2012年あたりから日本のスタートアップ・エコシステムが大きく花開いたように思いますが、勃興期だったんでしょうね。
ANRIさんのLP集会で、当時STORYS.JPを運営してらしたJamesさんにお会いしたこともよく覚えています。今となってはコインチェック。10年といえども歴史ありですね。
私たちは「資本主義ってそもそも何?」を理解して働いているだろうか
朝倉 祐介シニフィアン 共同代表
既に出来上がった会社で働く立場から見ると、会社に直接資金を提供しているわけでもない株主から、あれこれと要求・追求されるのはお門違いだと感じてしまうのは無理もないことだと思います。
一方で、創業初期の投資家は、取得した株式が将来的に高い値段で売れるかもしれないと期待して事業に必要な資金を提供しています。セカンダリーの投資家もまた、会社の価値が上がることを期待して、初期投資家から株式を取得しています。
このような「期待の連鎖」が生じるからこそ、設立当初の何もない会社は、損失覚悟の初期投資家から事業資金を得ることができ、事業を立ち上げることができるのです。
ファイナンス実務に関係ないビジネスパーソンであっても、最低限、こうした構造は抑えておくべきだと思います。
最近ではスタートアップを後押しする議論が官民で盛り上がっていますが、未上場企業と上場企業は決して断絶された世界ではありません。
上場株投資家に対して懲罰的に振る舞えば、未上場スタートアップにも大きな影響が及ぶという構造は、スタートアップ支援を考案する上でも認識されるべきでしょう。

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