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大企業はオープンイノベーションごっこから脱出せよ
松本 泰拓Spiral Capital
そもそも今まで議論すらされてこなかったので、正解のないオープンイノベーションやゼロイチの世界でこのような議論が生まれ始めてること自体が有難いです。
一応、オープンイノベーションごっこではないオープンイノベーションやろうと提唱している主体者として下記コメント。
1、社外からビジネスアイデアを公募する。
→評価するもの(事業の種)はアイデアなのか、人やチームなのか。海外アクセラレーターと議論していても、アイデアは変わるもの(プランB)で、人やチームや実行力で選びますというところがほとんど。テックスターズ等はビジネスプラン見たくないとさえ言っています。
2、営業目的がほとんど(事実としては売りこむものすらないプレシードステージの人がほとんど)
→営業目的の人は一瞬でスクリーニングされるため、残った人はどんな人かの議論が一番重要。ほとんどのものはスクリーニングされるので、ほとんどじゃないものがなんなのかに焦点をあてて議論すべき。
3、出資は必須ではない。出資後のモニタリングのコストなどを考えれば数パーセントの出資で得られるものは正当化しにくい。
→個人的には逆で数パーセントの出資をなかなかしないからオープンイノベーションごっこから抜けきれない。出資をした瞬間にみなさん本気で応援しだします。失敗コストを限定化したり、適正化したりする方向性に進まないとそもそもチャレンジ出来ない現象が生まれます。
4、そもそもどんな人が応募してるくるのか?
→過去開催したアクセラレータの累計で2000件近くのビジネスプランの応募があったが、我々の運用するコーポレートアクセラレーターの場合、4割が東証一部上場企業やめて起業した人、既存企業所属しながら応募が2割。つまり大手企業をやめた(やめたいと思っている)人が日本の事業創造の主体者として増えているという事実とその貴重な人材をどうやって伸ばしていき、日本の次なる産業を生み出していくのかが本当に必要な議論。
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