ホーム
98フォロー
10705フォロワー
社会に出ても、結婚しても、保険は必要ない…日本人が誤解している「必要な保険」と「いらない保険」の判断基準
PRESIDENT Online
Furuyama MasayukiChemical Trading Company Manager of General Affairs
【経済】「生命保険って多分入る必要ないだろうな」と思ったのは、20年くらい前に大手生命保険会社のCMで谷川俊太郎の保険に関する詩が朗読されていた時。 (以下引用) 保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、 パソコンの便利さもありません。 けれど目に見えぬこの商品には、 人間の血が通っています。 人間の未来への切ない望みが こめられています。 愛情をお金であがなうことはできません。 けれどお金に、 愛情をこめることはできます、 生命をふきこむことはできます。 もし愛する人のために、 お金が使われるなら。 (引用終わり) このCMを見た時に、「あぁ、生命保険は保証内容ではなくて、ムードに訴えるようになったのか」と直感した。で、会社で昼休みにやってくる某財閥系生命保険会社のおばちゃんがあまりにも鬱陶しく(決算関係業務で昼休み返上で仕事をしている最中に営業された時には怒鳴りつけたこともある)、こんな無駄な営業要員のために保険料を払うのはバカバカしいと思い、大手生命保険会社の保険商品など絶対に購入しないと心に決めた。 その数年後にライフネット生命の岩瀬大輔さんが『生命保険のカラクリ』を書いて、自分の直感が間違っていなかったと確信した。さらにその後、三田紀房の『インベスターZ』でも生命保険が批判的に描写されている。 年末調整業務に従事しているとよくわかるけれども、過剰に生命保険に入りすぎている人というのが一定数いて、こういう人たちが生命保険の重要な顧客になり、その人たちの保険料が機関投資家たる生命保険会社で運用されているのだと理解している。 実際に給与計算や社会保険関係の実務を行っていると、日本のように社会保険制度が発達している国の場合、生命保険の必要性はさほど感じない。単純に扶養家族がいないからとも思うけれども、比較的多くの専門家が生命保険の不要性を唱えていることを考えるとそう間違った考えではないのではないかと思う。 生命保険会社の存在を否定するつもりはないし、生命保険に入りたい人は入れば良いと思うけれども、どうせ入るのであれば惰性ではなく、きちんと考えたうえで入った方が良いと思っている。
146Picks
NORMAL