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TSMC、AI需要増で市場予想上回る決算 生産能力やコスト増に懸念も
池田 伸太郎東京大学生産技術研究所 リサーチフェロー
今回の記事では半導体企業として技術的に、そして地政学的にも世界から注目されるTSMCを取りあげました。AI需要の増加により業績が拡大している様子が明らかになった一方、そのAI需要増があまりにも顕著であることから生産能力が部分的に不足している状態がしばらく続くことや、台湾外への工場進出及び台湾内での電力料金上昇等によるコスト増への懸念が経営幹部から聞かれました(それでも高収益には変わりありませんが)。
生産能力については設備投資の拡大が計画されており、2026年には需給のバランスを取ることが出来ると期待されます。が、需要拡大のペース次第と言ったところであり、引き続きGPU等の供給に関わるボトルネックの解消に市場あるいは技術者の関心が寄せられます。
【新規】英語、決算、漫画で読む経済、3つのトピックスを開始
池田 伸太郎東京大学生産技術研究所 リサーチフェロー
はじめまして。この4月からトピックスオーナーになりました、池田伸太郎(いけだ しんたろう)と申します。普段はXやnoteで経済・金融・経営・テクノロジーの時事解説等を行ったり、自身の会社でAI開発を行ったり、東京大学でリサーチフェローとして活動したり、東京工業大学や明治大学で技術経営や数理・AIを教えていたりなど色々活動しております。
今回、私のトピックでは、注目度が高い企業決算を取り上げて経営の特徴やその裏側にある経済の動向などをご紹介してまいります。決算のどこに、なぜ注目すればよいのか?といった初歩的な内容を含めて記事にしていきますので、気軽に読んでいただけたら幸いです!
ファストリ中間決算、海外で稼ぐ力高まる
池田 伸太郎東京大学生産技術研究所 リサーチフェロー
今回は初回投稿ということもあり、読者の方に身近なtoCビジネス、そのトップ企業のひとつと言えるファーストリテイリングを取り上げました。同社はこれまでに目を見張る成長を遂げ、皆さんもよく知るように株価は長期的にうなぎ登り。その影響から日経平均株価への寄与度も突出しています。あまりに寄与度が高いので "ウエートキャップ" という上限の適用有無に関心が寄せられており、この件は6月末にかけて改めて話題になるでしょう。
そんな日本を代表するファストリですが、欧州などを筆頭にまだまだ成長余地があるということ、そこには当然課題もあるということ、更に世界にはインディテックスなどの巨人がいるということが印象的です。
また、新たなライバルもいます。中国のSHEINは既にファストファッション業界トップクラスの売上と見られており、早ければ2024年中にも米国でIPOする可能性があります(直近では評価額がやや低調な様子)。その他、アパレルなどを扱う新興ECサイトのTemuなどの動向も注目されています。
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