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三菱UFJ銀行、50歳以上に社内FA制度 自ら異動志願
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
銀行の人事システムというのを、正直全然理解できていないが…人事部の掌握力は下がっているように思う。
銀行の方の本を読むと、M&Aやマーケットなどの極めて特化した業務から、いきなり支店長になったりといった異動がある。
一方で自分の知人友人などでは、新卒後の最初数年の支店業務のあとは、ずっとこの領域といった人もいる。なので、どの年齢くらいまで、どういった異動で育てられてきたかは分からない。
もちろん「越境」により学ぶことは少なくない。
一方で、一定の専門性や継続性も重要で、個々人としても企業としても、競争相手はそういうキャリア・業務体系になっている。また役職定年などというものもなく、Pay for performance / responsibility。そのなかでシニアに限らず、自分のキャリアを自分で切り開くという観点で、それが自行で実現できない場合は転職することもすでに起こっている。
本制度も、50歳前に専門性を作ることが重要になる。これまでは本部が異動を決めていたかもしれないが、トップパフォーマーであるほど本人の異動希望を尊重するようにしなければ、人事制度として競争力がなくなる。つまり人事部の掌握力の低下にほかならないのではないか(もしくは、そういったトップパフォーマーに経営者育成観点で経営者経験を積ませるローテーションをさせる、昔のGEのような人事制度にするか)。
一方で、上が詰まれば、下の世代の機会も減る。年功序列的な文化は「俺が言うようにやっていればいいんだ」的な観点も含めて、それを助長する。そこの部分を、異動ではなくシステム・文化としてやったりリーダー含めた組織能力を上げていく、「人の事」としての人事機能は一層重要になる。
米バークシャーのC・マンガー氏死去、99歳-バフェット氏の右腕
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
お悔やみ申し上げます。
今のバフェット氏の運用スタイルは、元々のスタイルとは違い、それを変えたのがマンガー氏の「良いビジネスを買え」という考え方。
はるか昔は相場環境が違ったというのもあるが、バフェット氏の投資スタイルバリュー投資のなかでもいわゆるグレアム流。PBR1倍割れのような会社に投資し、そこに時にはアクティビスト的な提案もする。本人は、道に落ちたタバコのわずかに残った吸い殻を集めて吸うような「シケモク投資(Cigar Butt Investment)」と呼んでいる。
バフェット氏はBerkshire Hathawayを通して投資を行っているが、元は紡績の会社。シケモク投資として買って、経営権を得た。その後、マンガー氏と出会い、現在の投資スタイルに至った。
現在のバフェット氏の「バリュー投資」というのは、優良企業の障壁(Moat)を活用した長期的な成長も含めた価値に対して割安(だと考える)企業を買うというもの。なので競争力の判断が分析・投資のキーであり、今の株価が割安か、ではなく、一般的なバリュー投資は違う(GARP:Growth at Reasonable Priceという方が適切)。

アップル、ゴールドマンとのクレジットカード提携解消=関係筋
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
ちょっと考えて、謎が深まった。なにかというと、Apple側からの提案、という点。
元々GSは本件でかなりの損失を出していた。そのなかで約1年前の契約延長の方が意外だったところはあるのだが、何度も提携解消の報道や個人向け業務の撤退が報じられている。最近は、業績プレッシャーなども含めてソロモン氏への社内外の突き上げも高まっている(時価総額でもMSに負けている)。
今回はApple側からの提案。元々GSが撤退するためにAmexに変更すること含めて提案をしていたという認識だが、そこへの合意とかではなくAppleから提案というのはどういうことだろう。
GSの現状を踏まえて「この条件であれば合意できるよ」というもっと厳しい提案を送った?
ゴールドマン、 アップルとの提携解消を検討中-報道(2023年7月)
https://newspicks.com/news/8619477
ゴールドマンの個人融資、始動3年で損失13億ドル(2019年10月)
https://newspicks.com/news/4265648
米アマゾンが企業向けAI 対話型、事業の質問に回答
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
開催中のAWS re:Inventでの発表。
記事にあるAmazon Qが目玉だが、下記liveを見ると、様々な発表がある。
https://www.aboutamazon.com/news/aws-reinvent-2023-live
Amazon Qは、生成AIによるアシスタント。
佐々木さんが張って下さっているQ専用のページも含めて見ると(有難うございます!)、極めて汎用性が高い印象。
上のリリースでは、最初にアピールしているのがセキュリティ・プライバシーを意識したものである点。そしてユースケースには、開発者向けでAWSでのビルドや負荷調整の支援、コールセンターで顧客対応を早く正確に(レンタカーの規約なども意識しながら、という具体例がある)。また会社の様々なシステムに接続し、従業員が対話形式で色々出来るとある。
ただ、良くも悪くもAWSはインフラ。
MSとGoogleは、Office / G Suiteでユーザーとの接点が直接ソフトウェアである。一方でAWSはインフラとして最大シェアだが、それがない。なので非開発者は、AWSで構築されたサービスか、自社が様々なシステムとAmazon Qを接続するという意思決定・実装をした場合か、ChatGPT的な単独の生成AIインターフェースからの接点となる。ホワイトワーカーの業務支援、という観点でここがボトルネックとなりそう。
逆にOfficeが圧倒的だったがクラウド化でG Suiteがシェアを取ったように、Notionのような次世代のホワイトワーカーツール、あとは巨大企業ではあるがSalesforceのようなホワイトワーカーで特化型でかなりシェア・ユーザー数があるものの買収があると、一気に顧客接点が増える。あとはパートナーシップ。
Amazon Q以外では、 半導体領域でTrainium2という学習チップの第2世代(4月のBedrockの発表時に、Trainiumを活用したTrn1nというインスタンスも発表済)、ArmベースのサーバーチップのGravtion4(Xeonも使いながら着々と開発進めている印象)も発表。
あとは、Bedrockでの様々な機能の追加・強化なども発表。
Amazon、生成AI参入 自社クラウド経由で提供(2023年4月)
https://newspicks.com/news/8338354
アマゾン、マイアミでオフィススペース物色-ベゾス氏は移住を計画
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
記事と見出しだと印象が違う。ベゾス氏がフロリダ引っ越しを考えるなかで、そのためのオフィススペースに見える。Amazonほどの企業で5000㎡にもならないオフィススペースなんて…
経営者も個々人としての自由はある。ただ個人的には、最近のベゾス氏はあまり好きになれない。
創業からずっとシアトルでやってきて大きい存在になっている。会社から完全に離れる意思決定をしたならともかく、CEOはジャシー氏にゆずったものの取締役会長。創業者かつ筆頭株主だから、普通の取締役会長を超えて事業自体も含めて、最大の影響力を依然持っている。事業ではないところでこういった会社への影響の与え方というのは、自分はカッコいいとは思えない(あくまで個人の好き嫌い)。
日本生命、介護最大手のニチイ買収へ 2100億円で
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
2020年にBainがMBO。当初1500円提案が1670円に上がった(Bearingが2000円で提案していたのに…)。総額は約1100億円。
そこから約3年で2100億円でのエグジット。本件が実現した時には、創業家の資産管理会社の持ち分や経営者がどうなっていくかに注目。
シェアは結構分散している業界、かつ高齢化で成長している市場だったと思う。資本力をつけることでロールアップM&Aなどは出来る。
ニチイ学館がMBOへ、総額1000億円超 米ベインと協力(2020年5月)
https://newspicks.com/news/4885988
ニチイ学館、MBOに見え隠れする「創業家の利益」(2020年6月)
https://newspicks.com/news/5004678
ニチイ学館、ファンドのTOB価格上乗せ提案報道「通知・提案なし」(2020年8月)
https://newspicks.com/news/5154120
米ベインによるニチイ学館TOBが成立、82%超が応募(2020年8月)
https://newspicks.com/news/5156605
株式非公開化は野性を育むか 東芝・ベネッセの今後は - 日本経済新聞
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
野性を育んでほしい、と思う。
非上場化によるメリットは、株主について一本化されること。
株式市場のすばらしさは、売買できること。シンプルだが、買えるということは誰か売る人がいるということで、意見が異なるということ。それは売ってはいなくても、多様な意見を持つ株主がいるということでもある。
全てには対応できなくても、概ね満足させることができて、ずっと上場しながら株価を上げている企業は、本当にすごいと思う。そしてこうやって多様な意見によって企業を磨き上げることに、株式市場の機能も美しさもあると思う。
ただ、時として多様であるゆえに、対応しきれないことがある。株主が一本化されることで、様々な投資家ではなく一つの投資家だけを見て、そこで合意ができればよい。それによって効率も上がるし中庸に落ちにくい。変数が減るからこそ、チャレンジしやすくなる側面も多いと思い、野性を育む存在になりうると思う。
ユーザベースも非上場化した。野性を育んでもらうというより、この機会を活かして、どれだけ野性を自分たちで伸ばせるか。
伸ばしたうえで、また市場に出て、多様な意見に磨かれて、一層伸びていきたい。
下記も併せて。
〈直言〉「企業の失敗、野性喪失から」 野中郁次郎氏
https://newspicks.com/news/9019082

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