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リコー、発行済み株式の20.02%・1000億円上限に自社株買いへ
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
今日の中計発表と併せたかなり大規模な自社株買い。
まず、リコーは株価967円、時価総額約7000億円、PBR約0.75倍。
20%買えば1400億円なので、現状株価を考えると実際には1000億円が上限になるだろうが、それでも大規模。
ただ売上は約2兆円ほど。元々事務機業界は過去の伸びている状況から変わってきていて構造改革を進めていたが、コロナ禍でリモートが進み、印刷需要は減少。四半期で見ても10-12月期の売上はYoY-14%の4311億円。かろうじて9億円の営業黒字ではあったが、そんなに明るい状態ではない。一方で、株主にエフィッシモがいたり、低収益化と構造改革の繰り返しで累積で利益が出ていない状態。
変化が必要な状態で、その変化の原資となり、時間を稼ぐ資本を自社株買いするのが果たして正解なのか。上場しているジレンマがありそうにも思う。
下記が中計資料ではあるが、オフィスサービス(ITサービス)の成長が前提。ただ売上は2025年までで約4000億円増(2019年度6000億円弱)、営業利益では現在の290億→810億と約3倍レベル。
スライド26-28に還元の考え方が出ているが、あくまで2021-25年の類型営業CFが6000-7000億円という前提。スライド28を見ると、うまくいった際の追加の株主還元や有利子負債なども出ているが、一方で事業環境が厳しくなれば負債コストも上がる。成長投資はM&Aが3000億円という計画(個人的にはM&A枠の開示は好きではないのだが…)。こういう機会がいつくるか分からないのと現状を考えると早めにまずは還元せざるを得ないというのがリアリティかもしれないが…改革含めて何とかうまくいってほしいとただただ願う。
https://jp.ricoh.com/-/Media/Ricoh/Sites/jp_ricoh/IR/events/2020/pdf/r02_keiei.pdf
日立造船、容量世界最大級の全固体電池を開発
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
容量7倍、というのが気になる。
日立造船の全固体電池はこれまでの発表は硫化物系。化学・電池系メーカーではないが、プレスメーカーで、その技術を活用して界面制御をするあたりが技術系譜(下記)。
これまではサイズも小さめだったが、それを重ねることで容量を増やしたのか(写真が黒背景でわかりにくいが厚めに見える…)、それとも根本的な容量密度での向上もあったのか。
https://newspicks.com/news/1428782
https://newspicks.com/news/1456143
なお、日立造船は色々やっている会社。例えば楽天トラベルに買収された旅の窓口とかも日立造船だった。造船とあるが、祖業名だけでもう切り離していて持分法とかでもないはず。
年間40万時間の発注作業を一気に半減 ライフ全店で導入のAI自動発注システムの実力とは _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
こういったAI・機械学習のリアル、重要だと思う。
下記のワークマンの記事で『経営の方向性が明確ではないまま、いきなり外部のデータサイエンティストに分析を頼んでも、「アパレル業界の特性みたいな誰も知っていることだけが証明される」(土屋氏)ためだ。』という言葉があった。またそこに『組織全体のデータリテラシーがあれば、想定通りの結果が出るまでの時間をエンジニアとの会話で短くできる。直感通りの結果が出てくることは悪いことではなく、普段の肌感覚が別の手法でも定量的に示されるということ。』とコメントしたが、本事例とも重なる。
定性と定量の融合で、再現性・信頼性がある基盤ができて属人生がなくなること。そしてそこからの外れ値や職人芸的なところにまで広げられるかがセカンドステップだと思っている。
https://newspicks.com/news/5295098
IPOプロセスにおける計画策定と予実について
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
プレイドIPO記事の三回目!
IPOに関わらず、「計画」はとても難しい一方、うまく使いこなせるとすごい武器になると思っている。
企業・事業・外部環境、すべて変わる。一方、結果は数字で最後には出てくるし、またその数字もどういう時間軸で見るかで評価は変わる連続性があるもの。そのなかには、必達達成のものと意欲も含んだ夢もあるし、また定性的には数字には表れなくても必ずやらないといけないこともあるなか(ガバナンスや品質に関わるものは大体これ)で、目で見える数字を追いたくなる「重力」的なものもある。そしてこれらで文脈・ゴールが共有されてAlignmentが取れていればよいが、そうではないと人・コミュニケーションでハレーションが起こる(というか、これは必ず現在進行形で大なり小なりどこかで起こっているという前提のほうがいいと思う)。
考え方・組織に多様性があるほうが山谷を超えられると思っているが、ただ多様性がある組織を一つの方向に向けるにはコミュニケーション投資含めた枠組み設定や、それをやりきる根気・胆力が本当に必要。
LTSGについての言葉は、これら表裏一体になっていることをものすごく凝縮していると思う。
このように変化して、常に矛盾が生じる中で、経営や経営企画の進化の方向性を考えている(発表はしたものの現在進行形で全社で模索中…)のが、今月1日に発表したSPEEDAの「アジャイル経営」ホワイトペーパーです。
本記事にもかなり重なるテーマ、興味持たれた方はぜひこちらも併せて!
https://newspicks.com/news/5651870

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