メニューを開く
ニュース
マイニュース
特集
番組
トピックス
もっと見る
ログイン
プレミアムを無料で体験
アルゼンチン大統領選、極右ハビエル・ミレイ氏勝利 代表的株価指数が急上昇
アルゼンチンに激震→株価爆上げ
2023/11/22
更新
写真:Unsplash/Angelica Reyes
アルゼンチン大統領選で、極右のリバタリアン(自由至上主義者)ハビエル・ミレイ下院議員が勝利しました。ミレイ氏は、「中央銀行を焼き払う」と宣言し、通貨の米ドル化を主張。これを受け、アルゼンチン市場で代表的な株価指数が20%超上昇、通貨ペソは急落しました。
川上 智子
NewsPicks Content Curator
最新ニュース
“アルゼンチンのトランプ氏”勝利 代表的株価指数 20%超上昇
NHKニュース
・
2023/11/22
PICK
4
Picks
アルゼンチン通貨ペソ、再び急落 ドル化唱える右派ミレイ氏当選で
共同通信
・
2023/11/22
PICK
19
Picks
注目のコメント
土田 陽介
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 副主任研究員
・
2023年11月21日
闇市場に相当するブルーダラーのセルレートは、11月17日時点で1米ドル=950ペソでした(公式レートは350ペソ程度)。18ー20日と休日であるため更新されていませんが、21日には一段と暴落するのではないでしょうか。
本当に公式にドル化をするのか、といっても非公式には高度にドル化していますので現状の追認となりますが、ミレイ新大統領は早くスタンスを示さない限り、ペソの闇相場は下落に歯止めがかからない状態となるでしょう(国民が闇市場でペソを投げ売りして米ドルの確保に努めるため)。
金本位制やドル化に次ぐ究極の固定相場制ともいわれる「カレンシーボード制」の運用にも失敗した経験が示すように、アルゼンチンの当事者能力は、非常に低い状況です。マクロ経済政策の運用そのものを米国に委ねることでしか改善が見込めないという悲劇です。
本エッセイでは、通貨主権の回復を謳ってきたペロニスタたちの失政が、かえってアルゼンチンの通貨主権に不可逆的なほどの打撃を与えてきたことを簡単に述べています。いわゆる民主化は、確かに左派勢力によって実現することが往々にして多いわけですが、その後の経済運営を誤ると(つまり成長よりも分配を重視すると、供給が追い付かない中で需要を刺激し続けると)取り返しがつかなくなることを、アルゼンチンの事例はよく物がっています。
極右リバタリアンの大統領が誕生したアルゼンチン、何が起きているのか?
JBpress(日本ビジネスプレス) JBpress 最新記事
・
2023/11/21
濱田 利博
外国にルーツを持つ中学生に日本語を教えて4年目です 個人
・
2023年11月20日
南米では、パナマ(運河建設以来の米国経済圏)、エルサルバドル(内戦を逃れた米国への出稼ぎ者からのドル送金)エクアドル(経済破綻により欧米に行った出稼ぎ者のドル送金と少量ながらのオイルマネー)などの正式のドル経済圏国があります。また、非公式ながら経済政治破綻により実質的にはドル経済圏に追い込まれているベネズエラがあります。この4カ国は、いずれも経済規模が小さいのでなんとかドル化を維持できているのでしょう。
アルゼンチンは経済規模や人口も大きく、先行4カ国のようにいくかはわかりません。
ドル化にばかり注目が集まっているようですが、ペロン大統領以来のポピュリズムが今後どのように変わっていくのか興味あるところです。アルゼンチン経済の問題は、このポピュリズムにより国民が額に汗して働くことを忘れたからということも出来ます。
その意味では、ポピュリズムのマッサが負けて、その脱却(?)を訴えたミレイが勝利したことは良かったのかもしれません。まだまだ何もわかりませんが。
大統領選、右派ミレイ氏が勝利 アルゼンチン、通貨ドル化主張
共同通信
・
2023/11/20
竹下 幸治郎
(ホルへ・タケシ)拓殖大学 国際学部 准教授
・
2023年11月20日
圧勝でした。今、ミレイのYouTubeチャンネルを通じて現地テレビの映像を見ています。JETRO-IDEアジ研のアルゼンチン政治の専門家である菊池研究員が、8月の予備選挙でミレイの後塵を拝したマッサ候補が10月の一次選挙で巻き返した(得票率:マッサ37%、ミレイ30%)背景について以下指摘しています。
・マッサが予備選挙を通過しなかった候補の受け皿になっていた
・ミレイの言動や政策(ローマ法王への批判、銃器売買規制の緩和、補助金カットなど)に不安を覚えた
・8月の予備選でミレイが得票を伸ばしたのが地方選だった。しかし、その後、現与党が勝利したブエノスアイレス州等でマッサ支持のキャンペーンが行われた
その上で1次投票後の政党間協力の変化について以下加えています。
・ミレイが政権奪取の暁には一次選挙で敗れた野党候補のブルリッチ氏を閣僚に迎えるなどの約束をして、ブルリッチ、そして元大統領のマクリを取り込んだ
(オリジナルは次のURLで読めます)
https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2023/ISQ202320_031.html
8月時点の状況をもとに私もNPの中南米トピックスで本件4本書きました。(https://newspicks.com/news/8793607/body?ref=topic-jorge_takeshi_lac)
ドル化や中銀廃止などは議会との関係で難しいと書きましたが、その後、現野党の最大勢力を取り込んだことで、最終的にどのような政策アウトプットになるのかが注目されます。現野党所属のマクリ元大統領の政策は産業、金融界にはウケが良かったわけですが、その前の負の遺産(外貨準備の枯渇、財政支出等)が大きすぎたこともあり、アルゼンチン国民は改革の成果を待てないまま次の選挙で再び左派政権を支持した経緯があります。
対外政策として現政権は中国に近かったわけですが、ミレイは親米です。一帯一路脱退するのか?はたまたメルコスールも本当に脱退するのか?など他国が気にしている公約を本当に実行に移せるのか?これについても入閣予定の現野党のキーパーソンが新政権でどの程度の発言力を持てるのかに注目したいと思います。
大統領選、右派ミレイ氏が勝利 アルゼンチン、通貨ドル化主張
共同通信
・
2023/11/20
タイムライン
2023/11/22
“アルゼンチンのトランプ氏”勝利 代表的株価指数 20%超上昇
NHKニュース
2023/11/20
大統領選、右派ミレイ氏が勝利 アルゼンチン、通貨ドル化主張
共同通信
2023/11/14
アルゼンチンのインフレ率、10月は142.7%に加速
日本経済新聞
2023/10/11
大統領選迫るアルゼンチン、ペソ非公式レートが1ドル=1000ペソ超へ下落
Reuters
2023/08/24
アルゼンチンに1兆円支援 IMF、経済情勢悪化
共同通信
2023/08/14
アルゼンチン大統領選、予備選で極右候補が予想外のトップ
Reuters
2023/06/28
アルゼンチン、100%超のインフレで右傾化
JBpress(日本ビジネスプレス)
もっと知る
極右リバタリアンの大統領が誕生したアルゼンチン、何が起きているのか?
JBpress(日本ビジネスプレス) JBpress 最新記事
・
2023/11/21
PICK
64
Picks
アルゼンチン“激震”の波はどこまで?(その3:ドル化政策実施国が悩んでいたこと)
ビジネス視点でみた中南米の風景
・
2023/08/21
PICK
6
Picks
アルゼンチン次期大統領に問題山積 「ドル化」困難、ハイパーインフレの恐れも
AFP
・
2023/11/21
PICK
1
Picks
アルゼンチン株ETF急伸、大統領選受け 小口投資家がけん引
Reuters
・
2023/11/21
PICK
4
Picks
アルゼンチンが市場再開、次期大統領のドル化政策に最初の試練
Bloomberg.com
・
2023/11/22
PICK
1
Picks
他のストーリー
スーパートコジラミ、日本襲来
キュレーター 平山 秀一郎・
9時間前
第一生命が異例の後出しジャンケン
キュレーター Yamada Yuko・
9時間前
グーグル、新AIで天下取りへ
キュレーター 川上 智子・
13時間前
目指せ チェキで売上1500億円
キュレーター チェン ルネ・
15時間前
綱渡りの楽天グループ、次の一手は
キュレーター 平川 凌・
2023/12/07
トップ
アルゼンチンに激震→株価爆上げ
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか
いいえ
はい
本当に公式にドル化をするのか、といっても非公式には高度にドル化していますので現状の追認となりますが、ミレイ新大統領は早くスタンスを示さない限り、ペソの闇相場は下落に歯止めがかからない状態となるでしょう(国民が闇市場でペソを投げ売りして米ドルの確保に努めるため)。
金本位制やドル化に次ぐ究極の固定相場制ともいわれる「カレンシーボード制」の運用にも失敗した経験が示すように、アルゼンチンの当事者能力は、非常に低い状況です。マクロ経済政策の運用そのものを米国に委ねることでしか改善が見込めないという悲劇です。
本エッセイでは、通貨主権の回復を謳ってきたペロニスタたちの失政が、かえってアルゼンチンの通貨主権に不可逆的なほどの打撃を与えてきたことを簡単に述べています。いわゆる民主化は、確かに左派勢力によって実現することが往々にして多いわけですが、その後の経済運営を誤ると(つまり成長よりも分配を重視すると、供給が追い付かない中で需要を刺激し続けると)取り返しがつかなくなることを、アルゼンチンの事例はよく物がっています。