自由主義のテクノロジー
フォロワー
315
最後の投稿
2023/04/06
トピックス説明
なぜ新大陸(米国)を目指して流入してくる貧しい移民の多くは、彼らのアメリカンドリームを掴んでいくことができるのか?世代にまたがる貧富の差や社会の分断があるにもかかわらず、彼らが自由主義・資本主義に見る夢とは何なのか?ソーシャルモビリティ(社会流動性)とイノベーション(技術革新)、マイノリティー、ジェ...
続きを読む
なぜ新大陸(米国)を目指して流入してくる貧しい移民の多くは、彼らのアメリカンドリームを掴んでいくことができるのか?世代にまたがる貧富の差や社会の分断があるにもかかわらず、彼らが自由主義・資本主義に見る夢とは何なのか?ソーシャルモビリティ(社会流動性)とイノベーション(技術革新)、マイノリティー、ジェンダー、LGBTQ、ディスアビリティー(障がい者)の人権とテクノロジー。ダイバーシティやインクルージョンと並んで、社会が前進していくために何が必要なのか?なぜ米国社会でイノベーションが開花しやすいのか?テクノロジーが支える自由主義とは?自由主義のテクノロジーとは?テクノリベラリズムとは何か?
このトピックスでは、世界の政治・経済の中心であるニューヨークとワシントンDCを日々往来する筆者が、テクノロジーと自由主義をどのように相互依存しているのかを紹介する。また、米大学でテクノロジーとデザインの教鞭を執りながら得た知見や考え方を踏まえ、自由主義のダイナミズムと、それを支えるエマージング・テクノロジー(新興技術)について、大学・大学院レベルの専門知識も一般の人にもわかりやすく解説する。およそ週一回の頻度で更新する予定。
このトピックスでは、世界の政治・経済の中心であるニューヨークとワシントンDCを日々往来する筆者が、テクノロジーと自由主義をどのように相互依存しているのかを紹介する。また、米大学でテクノロジーとデザインの教鞭を執りながら得た知見や考え方を踏まえ、自由主義のダイナミズムと、それを支えるエマージング・テクノロジー(新興技術)について、大学・大学院レベルの専門知識も一般の人にもわかりやすく解説する。およそ週一回の頻度で更新する予定。
ジョブディスクリプション|レジュメ・ワークショップその10|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#16】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその9【自由テック#15】
学生C「わかりました。エクセレントを目指したいです!」
僕「そうだね、エクセレントな技術者を目指そう。それでレジュメの具体的な書き方の説明に入るけど、まず行きたい企業の求人を探す。http://indeed.comとかで良さげなポジションを見つけるのでもいい。ニューヨークだったら2023年4月時点($1=131円)で、エンジニア全般で平均年俸約1729万円($131,917 per year) メカニカルエンジニアなら平均年俸約1277万円($97,428 per year) テクニシャン全般で平均年俸約758万円($57,864 per year) 繰り返すけどNYで平均年俸だから、エントリーレベルだったらこの平均より低いのは当たり前っていうのは理解して。でも見てほしいのはサラリーじゃなくてindeedの募集要項なんだ。例えばざっと見て今目に留まったのは、ニューヨークのクイーンズ区にあるXXX Manufacturing Corporation。
レジュメの書き方|レジュメ・ワークショップその9|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#15】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその8【自由テック#14】
------この10分の休憩がそろそろ終わろうとしています。みんな教室に戻ったでしょうか?
僕「みんな戻ったかな?休憩前はカバーレターについて話した。これからいよいよレジュメ本体についての解説に入っていく」
学生A「例のやつですね?」
僕「ん?例のやつ?」
学生B「噂のアイヴィ(Ivy)・リーグの大学やトップスクールに勝つレジュメの書き方ですよね?」
噂のアイヴィ・リーグやトップスクールに勝つレジュメの書き方?
僕「ああそのことが例のやつね」
学生B「教えて下さい」
僕「うーん、ちょっとその件でクリアにしたいことがあって。。」
学生B「はい?」
僕「社会に出たらそういう有名校の卒業生もいて競争しなきゃいけない時もあるけど、おじけずに堂々とチャレンジしてほしいって意味で何人かに話したんであって、アイヴィ・リーグやトップスクールに勝つってちょっとね、なんか短絡的。カバーレターやレジュメはスクリーニング(書類選考)をパスして面接に呼んでもらうためのものであって、面接で君達の実力と成長できるポテンシャルを見せないと企業は採用してくれない。第一、仕事に就くって勝ち負けじゃないでしょ?」
スーパーでレジ打ち?|レジュメ・ワークショップその8|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#14】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその7【自由テック#13】
------このレジュメ・ワークショップを始める前に、学生達との日常会話がありいろんなやり取りがあった。その中で僕は学生に職探しの基本や心構えを伝えないといけないと強く感じた。学生E君との会話の場合:
エントリーレベルのエンジニアのポジション
学生E「エントリーレベルのエンジニアのポジションでも経験が1-3年必要って書いてあるんです、無理です」
僕「だから学生のうちにインターンをやっておくのが重要なんだ。インターンの経験は?」
学生E「ありません」
僕「職歴は?」
学生E「スーパーマーケットでキャッシャー(レジ打ち)をしてました」
僕「違うよ、エンジニアの仕事の職歴を訊いているんだよ。メカ(機械工学)のデグリー(学位)取ってキャッシャー続けたいの?」
全部間違い?|レジュメ・ワークショップその7|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#13】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその6【自由テック#12】
------このレジュメ・ワークショップを始める前に、学生達との日常会話がありいろんなやり取りがあった。その中で僕は学生に職探しの基本や心構えを伝えないといけないと強く感じた。学生F君との会話の場合:
僕が教えている大学の学生のレジュメを見せてもらった
学生F「これが僕のレジュメです」
僕「ふむふむ。。。ん?ところでどんなボジション探してるの?」
学生F「CAD(Computer Aided Designのこと)を使って、デザインもやるメカ(機械)のエンジニアリングのポシションです」
僕「テンプレートかなんか参考にしたの?」
学生F「はい、他人にもチェックしてもらいました」
エンジニア人生一筋で米国ニューヨークに20年以上住んでいる私が、今の世の中を見渡して私自身が今就職活動をするとしたら?【自由テック#13】
皆さんこんにちは、マサトナカムラです。
トピックスのオーナーとリレー投稿で「私がもう一度、キャリアを踏み出すスタートラインに立ったなら」というお題をもらいました。トップバッターの私は「エンジニア人生一筋でニューヨークに20年以上住んでいる私が、今の世の中を見渡して今就職活動をするとしたら?」という内容で想いを綴ってみたいと思います。
バックグランド紹介:私の20代
東京でシステム・エンジニアとして契約社員をしながら、風呂無し4畳半生活をして留学資金を貯めていた20代の頃、ストレスのせいか私は脳梗塞で入院しました。そして入院先の脳神経外科からアメリカの大学院の願書を書いてFedexで送ったんです。それほど留学したかったんですよね。アメリカで博士号を取るのが夢だったんですが、それは日本ではエンジニアとして成長でることに限度を感じていたからなんです。もし私が日本でうまくいったり、それなりにOKな人生だったら、アメリカには憧れなかったかもしれません。田舎の若者が東京に憧れるように、北海道出身の私はアメリカに憧れたんです。多くの留学仲間は留学そのものを目標にしていましたが、私は留学してアメリカに残って、エンジニアリングの研究者になって、田舎の大学で教員として教えるというを目標にしました。そんな20代でした。
インターンはどうやって探す?|レジュメ・ワークショップその6|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#12】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその5【自由テック#11】
------日本の企業の中には、いまだに新卒採用、年功序列、終身雇用を人事の基本に置いているところも数多くある。そういう日本の企業に就職する場合と、アメリカで職探しする場合はストラテジーも大きく違う。日本の企業のように新卒を一括採用する文化はほとんどない、というのもアメリカの学生は春に卒業する場合も多いが、秋に卒業したり年末に卒業したりする場合もあって、卒業時期が一定ではないからだ。そして一般的には日本の学生は卒業と同時に職に就く場合が多いが、アメリカの学生は卒業してからゆっくり職探しをする場合が多い。
このレジュメ・ワークショップを始める前に、学生達との日常会話がありいろんなやり取りがあった。その中で僕は学生に職探しの基本や心構えを伝えないといけないと強く感じた。学生H君との会話の場合:
カバーレターはわかりやすく|レジュメ・ワークショップその5|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#11】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその4【自由テック#10】
僕「まあ話を僕の体験談に戻すと、僕はレジュメに多分携帯電話と家の電話両方を載せていて、カバーレターにも『何かあったら連絡ください』程度のことしか書いていなかったと思う。でも今思えばそのイベント会場で提出するレジュメは携帯電話だけ書いたほうが良かったし、カバーレターにも念のため『何かあったら是非連絡ください。携帯電話xxx-xxx-xxxxならすぐに話せます』的なことを書くべきだったと思う。君達のカバーレターも『ここに連絡ください』ってメールなり携帯番号なりを重複しても構わないから念のため書くといいと思う。アンダーラインや赤文字、マーカーで強調してもいいぐらい」
キャリアイベントで|レジュメ・ワークショップその4|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#10】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその3【自由テック#09】
僕「昔Mという、戦略系コンサルティング会社のリクルートの為のイベントに出たことがあるんだ。レジュメを提出して社員と話してね。僕は地球環境学の博士課程の学生だったから自己紹介したら、カーボンフットプリントとかGHG(グリーンハウスガス)の排出権取引とか色々聞いてきて話が盛り上がったんだ。どうやら、クライアントの多くが環境にやさしい企業を目指し始めているらしく、気候変動に関心を持ったりCO2エミッション(二酸化炭素排出)を抑制することなどを提案しているらしい。当時はブッシュ政権で地球環境なんか気にせずテキサスのオイルをジャブジャブ使えーって感じの雰囲気だったから、地球環境工学を専攻している僕みたいな学生は就職口も少なく肩身の狭い思いをしてたんだ。のちにオバマ政権になってからはグリーン・ニューディールとかでアメリカ全体が環境に関心を持ち始めたけどね。でもとにかく当時はそんな無関心の状況だったんだ。そんな中Mのイベントに行ったら、その社員の方が環境について熱心に語りだしたから僕も嬉しくなって、二酸化炭素よりメタンガスのほうが地球温暖化係数が20倍以上あるから、メタン排出も企業は注目したほうがいい。例えば工場の有機廃棄物を埋立処分すると1年目からメタンは生成されて大気に出ちゃうからと言ったんだ。そしたら彼女、人事担当じゃなく駆り出されたアソシエイトレベルの社員だと思うけど、人事に君のこと話しとくよって言ってくれたんだ。でもね、いつまで立っても携帯もメールも連絡が来なくって。だめだったんだと。それで1ヶ月ぐらい立ってなんとなく満杯になった留守電のボイスメールボックスを消去してたら、実は僕の携帯電話じゃなくて家の電話にボイスメッセージが入ってた。『昼間にイベントやったMの人事の者ですけどこの後xxで軽い立食やるんでよかったら来てください』っていう内容。実質二次面接だったと思う。急いで人事に電話したけどもう1ヶ月も経っていて取次いでもらえなかった。実は当時僕は携帯電話と家の電話の両方の電話番号を自分のレジュメに載せてたんだ。人事の人達も出先でたくさんのイベント参加者をさばいていた筈だから、家の番号にかけちゃったんだと思うんだ。当日昼イベントやって夜候補者を絞って立食パーティーっぽく集めてそれが実質二次面接。そんなの知らないし、人事も素早く集めて会場でできるだけ候補者を絞りたかっただろうから、イベントの後夕方に電話してくれたんだ。そんな状況だったから多分携帯電話に掛けたつもりだったと思う」
苦い経験|レジュメ・ワークショップその3|ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#09】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその2【自由テック#08】
僕「さっきの退屈なカバーレター『関係者へ、あなたの会社の文化は私にとってベストと感じました。また応募しているその職種を読んで益々興味がわきました。質問があれば連絡ください』ではTo whom it may concern (関係者)へ,、じゃなくXX株式会社、Department of Research & Development (技術開発部)御中とかにして、『あなたの会社の文化は私にとってベストと感じました』もなぜベストなのか伝えるように『XX社が掲げる【経験やアイディアのダイバーシティ(多様性)は最高のイノベーションを引き起こす】というメッセージはNYで学生生活している私に強いインパクトを与えました。以来、私はそのメッセージを心に刻んでいます。クリエイティブなプロジェクトを成し遂げる時、アイディアの多様性を見落とさないこと。なぜならそれが結果的に最高のイノベーションにつながると私も信じているからです。』みたいに書けば『あなたの会社は私にとってベスト』よりも気持ち伝わらないかい?何百通ものレジュメとカバーレターをスクリーニングしている担当者の手が止まるんだよ。君のカバーレターを読んで。『ホントにうちの会社好きなんだな』とか『俺も若い時そう考えてたな...』って共感してくれるかもしれない」
臨場感・信憑性?|レジュメ・ワークショップその2 |ニューヨークの大学教員から見た本当の職探し【自由テック#08】
前回はこちら:レジュメ・ワークショップその1【自由テック#07】
僕「まずカバーレター。カバーレターはどんなにそのポジションが君にとってぴったりか?どうしてこの会社のこの職種を選びたいのかを明確にするべき。なぜならカバーレターが唯一、君が思いを自由にかける『手紙』だからだ。」
学生C「テンプレートを参考にしながら書きましたけど。。」
僕「確かに、ネットには多くのテンプレートがある。でも君達のカバーレターは丸写しなのわかるんだよね」
学生C「自分で考えた文章もあります」
学生D「僕も自分で書きました」
僕「文章そのものじゃないんだよ具体性。」
学生C, D「???」
僕「レターは具体的に書けば臨場感が増し、信憑性も出てくるんだよ」
投稿したコメント