つながり日記:人と世界をつなぐ「窓」
前回から少し時間が空きましたが、その間にすっかり夏本番に突入しちゃいましたね。早めの夏バテを乗り越えて、復帰いたしました。
ここまで数回書いた「ひとをつなぐ原則」の探求コラムと並行して、「日々のつながりを振り返りつつ、そこに潜む「ひとをつなぐ原則」を見出していく的なコラムもお届けしていこうと思います。おつきあいください!
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2022年7月某日、ソニーさん@大崎を訪問し「窓」を体感してきましたよ。
▼人と世界をつなぐ「窓」
ソニーのテレプレゼンス システム「窓」https://www.sony.com/ja/SonyInfo/research/projects/mado-project/
「窓」は、ソニーが培ってきた各種技術を詰め込んで生まれた仕組みで、「窓」を通じて違う場所にいる人同士が「つながれる」仕掛けです。サイトでも「人と世界をつなぐ」と謳われております。ほほう。
知人から「つながりのための仕掛けだがら、日比谷さんも見ておくべきだよ!」と紹介されて見学に行ったのでした。
ちなみに、「窓」仕掛け人の阪井さんとは、20年近く前に共通知人の紹介で、ソニーヨット部の部室@葉山で出会っていたのですが、「こんな形で再会するとは!」的な、「まさかのつながり」エピソードも。
▼体験するならみんなで
で、せっかくの機会なんで、最近某所にて「つながりを生むための仕掛け作り(*)」をご一緒している、東急 伊藤秀俊 さんも巻き込んで見学に。この手の見学に他の人も巻き込むと、自分とは違う解釈やリアクションを知ることができて、自分だけでは得られない視点や解釈にたどりつけるのがいいですよね。
(*)この仕掛けの話はまた別の機会に。。
ちなみに「窓」チームは 8月からMUSVIとして独立されるので、”ソニーの「窓」”として見学できるのはこれが最後のタイミングでした。滑り込み!
MUSVI
https://musvi.jp/
▼「窓」でつながれるのか?
これ、体感しないと良さが分からん。というか、体感したら価値がちゃんと理解できた!
いわゆるweb会議システムは「無駄なく効率的に情報を伝達する」ことに重きを置かれているわけですが。「窓」はそもそもテレカンとは思想が異なり、「空間を共有するには何が必要か」を徹底的に要素分解し実装されている。個人的な解釈ですが、「音像」の再現にこだわっている部分が肝かな。
web会議では「誰か一人が話す」「被って話すことは想定しない(もしくは発生しにくいように制御されている)」「ノイズはカット」なのに対し。
「窓」は、「みんなが同時に話して良い」「あちこちで話されてる会話がうっすら聞こえてくる」わけで、、「ちょっと俺も混ぜてよ」とか「さっき俺のこと話してたでしょ!!?」みたいなコミュニケーションが生まれるわけですよね。
これはスナックとかバーでの交流と同じで。「目の前の相手と目的を持って話す」必要がなく、気軽にコミュニケーションできるのがいいですよね。
有目的な会話よりも、雑談とか「ふとした弾みで会話に加わる」みたいところから生じた関係やひらめきの方が価値を感じる(=セレンディピティ)わけで、「窓」の「構えなくていい感じ」が「つながり」を誘発するかもしれんぞ、と思いながら体験させてもらいました。
個人的にはメタバース系より、この手のテレコミュニケーションに期待しております。そういえば大学時代に関わったプロジェクトで東大先端研の廣瀬さんのVRとかテレコミュニケーションの研究を拝見したり、実証実験を横目で見たりしてたけど。当時は手作り感たっぷりの装置で「これはこれですごいけど、”リアリティ”とはほど遠いよなぁ」と思ってましたが、いよいよ社会実装って感じですなぁ。
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阪井 さん、みなさま、ご案内ありがとうございました!
しかしこれは色々展開できそうだぞ。あちこちに設置して「つながり」を増やすことを画策してみよう。
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