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技術士が解説する水関連ニュース

フォロワー159人

16本の記事

生活や経済の根幹となる「水」についてビジネスと技術の両面からニュースを掘り下げます。

ウォータデジタル合同会社代表

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生活や経済の根幹となる「水」についてビジネスと技術の両面からニュースを掘り下げます。

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水需要増加と水資源減少のダブルパンチへの対応

全体に公開・2024/10/09

世界で水不足が深刻化しています。国連の報告によると、世界人口の約4割がすでに水不足の影響を受けており、2050年には50億人を超える人が水不足に直面すると予測されています。かつては水資源が豊富だった地域でも、気候変動の影響で降雨量が減少し、干ばつが頻発するようになっています。さらに、人口増加や経済成長に伴い、水需要は増大の一途を辿っています。食料生産や工業用水、都市生活における水使用量の増加は、水資源の枯渇を加速させています。このままでは、水不足は世界的な危機へと発展する未来は避けられません。食料生産の減少による食糧危機、水資源を巡る紛争の勃発、企業活動の停滞による経済損失など、その影響は計り知れません。

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Picks

水道異臭騒動が浮き彫りにした、日本の水道インフラの強みと海外展開の可能性

全体に公開・2024/10/02

先週、墨田区と港区の一部で水道水から異臭がするという報道がありました。幸い、健康被害申告はなかったようですが、この一連の事故から、日本の水道水の現状と可能性について解説記事を書いてみました。水道異臭騒動 - 都民の日常に訪れた異変 2024年9月24日、東京都墨田区と港区の一部地域で、水道水から異臭がするとの報告が相次ぎました。普段は意識することなく口にしている水道水からの異臭は、都民に不安と動揺を与えました。幸いにも健康被害の報告はありませんでしたが、この騒動は、私たちが享受している安全な水への信頼を揺るがすものでした。東京都水道局は、原因究明のため直ちに調査を開始。その結果、異臭の原因は水道管網内に溜まった水の腐敗である可能性が高いと発表しました。水道水は通常、浄水場から家庭まで圧力をかけて送水され、滞留することはありません。しかし、配管の末端部分など、一部には水が溜まりやすい箇所が存在します。水道局では、これらの箇所で定期的に「捨水」と呼ばれる作業を行い、滞留水を排出することで水質の維持に努めています。

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Picks

排水をキレイにしてくれる微生物からみた世界

全体に公開・2024/09/25

今回は水処理のマニアックな部分を解説していきたいと思います。（経済メディアっぽくは無いかもしれませんが、、、）他の業界のマニアックな部分を知るのも、何かの教養になるかと思いますので、知的好奇心をもって、楽しんで読んでいただければ幸いです。トイレに流したら後は知らない？皆さんは、トイレを流した後のことを考えたことはありますか？使った後の水は、一体どこへ行くのでしょうか。小学校の授業で習った記憶を呼び起こしてみてください。そう、下水道を通って下水処理場へと運ばれ、そこでキレイに処理されてから、再び川や海へと戻っていくのです。この処理を陰で支えているのが、目に見えない小さなヒーローたち、微生物です。私たち人間が出す排泄物や、台所から出る食べ残し、工場から出る排水など、様々な有機物を彼らは分解し、無害な状態にしてくれます。まるで、汚れた水を魔法のようにキレイにする錬金術師のようですね。

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Picks

水問題、もはやビジネスにおいて他人事ではありません。

全体に公開・2024/09/18

先週、NewsPicksのTRY FIELD 2050で、水問題に関する動画が発信されておりました。まさに2050年という近未来では、避けては通れない水問題。 NewsPicksの読者には、経営者や組織の意思決定者も多いと思いますが、この記事を見ても「我が社にはあまり関係ないことだ」と思ってはいませんか？今回は、水問題はビジネスにおいても重要な経営課題になってき始めている、という事を解説したいと思います。迫りくる水問題、ビジネスへの影響は避けられない TRY FIELD 2050で発信された水問題に関する動画は、2050年という近未来における水問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。しかしながら、ビジネスの視点で考えると、2050年を待たずとも、企業として直面する喫緊の課題として、この問題を避けて通ることはできません。

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Picks

バーチャルウォーターから読み解く、持続可能なビジネス戦略

全体に公開・2024/09/11

企業活動における水の影響は、もはや無視できない時代となりました。しかし、製品の製造過程でどれだけの水が使われているのか、意識することは少ないのではないでしょうか。本記事では、製品に含まれる「見えない水」であるバーチャルウォーターの概念を解説し、企業が持続可能なビジネス戦略を構築する上でなぜバーチャルウォーターを考慮すべきなのかを解説します。見えない水、バーチャルウォーターとは？私たちの周りには、目に見えない「水」が存在しています。例えば、毎日のように口にするコーヒー1杯、袖を通すTシャツ1枚、そしてスマートフォン1台。これらを生産するために、実は膨大な量の水が使われていることをご存知でしょうか。

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モノづくりを支える排水処理について

全体に公開・2024/09/04

水の重要性は理解しているつもりでも、生産工場での水については知らない人が多いですよね。今回はそんな中々日の当たらない話題にスポットを当てて解説していきます。 1.どんな製品でも水は必要私たちの生活は、実に様々な製品に囲まれています。朝起きて顔を洗う洗顔料、歯を磨く歯磨き粉、朝食のパンやコーヒー、通勤に使う車や電車、仕事で使うパソコンやスマートフォン。そして、帰宅後にリラックスする入浴剤まで。数え上げればキリがありません。これら、ありとあらゆる製品の製造過程において、水は欠かせない存在です。原料を溶かしたり、洗浄したり、冷却したりと、水は様々な場面でその役割を果たしています。しかし、製品の製造に水が不可欠であるということは、同時に排水が発生することも意味します。使った水は、そのままでは環境中に放出できません。有害物質や汚染物質が含まれている可能性があり、河川や海を汚染し、生態系に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

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海から排水から空気から、実用化されている造水技術

全体に公開・2024/08/28

私の職業を説明する時、必ずと言ってよいほど「これからは水は重要ですものね〜」というコメントを頂くことが多いのですが、私が社会人になった30年弱前から同じ用な事を言われ続けてきました。笑皆さんの中で「水は重要」という認識はあるものの、どうやって水が作られるかって、知らない人が多いですよね？今回は一般的な河川や地下水からの造水ではなく、皆さんが知らない造水技術の色々を解説したいと思います。限りある水資源と人類の挑戦地球上にある水のうち、97%以上は海水、淡水は3%以下しかありません。しかも、その淡水も多くは氷河として存在していたり、地中奥深くに埋蔵される地下水であり、人類は利用する事は出来ません。

5

Picks

一酸化二水素から考える水ビジネスの怪しさ

全体に公開・2024/08/21

ある物質が世界中で注目を集めています。その名は、一酸化二水素（Di-hydrogen Mono-oxide、略称：DHMO）。耳慣れない言葉ですが、その危険性は計り知れません酸性雨の主成分であり、地球温暖化を加速させる温室効果ガスでもあります。更には、金属を腐食させ、電気事故の原因にもなります。この恐ろしい物質、実は私たちの身の回りにありふれています。工業用溶剤、農薬、さらには食品添加物にまで幅広く使用されています。そして、最も驚くべきことに、水道水にも含まれているというのです！一体、この一酸化二水素（DHMO）とは何なのでしょうか？そして、私たちは本当にこの物質を恐れるべきなのでしょうか？一酸化二水素（DHMO）の正体は？

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Picks

ペットボトルの水の賞味期限って何で種類ごとに異なるの？

全体に公開・2024/08/14

「この水、賞味期限切れてるけど、まだ飲めるかな？」震災意識の高まりから、自分のうちの防災グッズを見直す際に、倉庫の奥から出てきたペットボトルの水を見て、あなたはそう思ったことはありませんか？実は、ペットボトルの水には、ミネラルウォーター、フレーバーウォーター、炭酸水、長期保存用水など、種類によって賞味期限が異なります。一体なぜなのでしょうか？今回は、ペットボトルの水の賞味期限について、その違いの理由から、水の賞味期限の考え方、賢い保存方法、そして長期保存水との違いや、通常のペットボトルの通気性の影響についても触れ、備蓄に最適な水選びのポイントをご紹介します。 1.賞味期限、一体何のため？：安全と風味、二つの視点

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水族館って、なんでいつもキレイな水なの？

全体に公開・2024/08/07

毎日暑い日が続きますね〜。大人たちは「もう外に出たくない…」とエアコンの効いた部屋で涼みたいところですが、子供たちは夏休み真っ盛り！「どっか連れてって〜！」と毎日せがまれているのではないでしょうか？そんな時、涼しげな空間で、生き物と触れ合える水族館はまさにぴったりの場所。イルカショーやペンギンのお散歩など、楽しいイベントも盛りだくさんですよね。たくさんの生き物が暮らす水族館の水って、いつも透き通っていてキレイだと思いませんか？実はこれ、水族館の裏側で行われている、水質管理が徹底されているおかげなんです。今回は、普段は見えない水族館の水質保全の秘密に迫ります。この夏、水族館に行く予定がある方はもちろん、「水族館に行ったことないな〜」という方も、この記事を読めば、水族館の見方がちょっと変わるかもしれませんよ。

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多発する水道管破裂、その原因と対策は？

全体に公開・2024/07/31

7/29(月)に千葉県松戸市で水道管が破裂し、大量の水が道路にあふれるとともに、複数の住居で断水が起こる、という事故が発生しました。これ以外にも、今年に入ってから多くの水道管の破裂事故が起きています。今年2月に山口県周南市で発生した水道管破裂では、付近を走行していた列車の窓ガラスにヒビが入るという事故があり、5月には京都市東山区で水道管が破裂し、住宅の高さを超える水柱が上がる、という事故が発生しました。このような事故はなぜ発生し、現在はどのような対策が取られているのでしょうか？今回は水道インフラの維持管理の実態について解説します。 1.原因は老朽化水道管の漏水事故、工事中のミス（ショベルカーで誤って穴を開けてしまう）という事もありますが、上記に上げた事例は全て配管の老朽化。

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隅田川今昔物語　〜都市型河川の歴史を紐解く〜

全体に公開・2024/07/24

はじめに今は昔、隅田川の川岸に江戸中の市民が集まり、夜空を彩る花火を今か今かと期待に胸を膨らませながら、ごった返していたそうな、、、と、江戸の世から続く隅田川の花火大会、天候に問題がなければ、2024年7月27日(土)に盛大に開かれていることでしょう。花火大会だけでなく、隅田川という舞台は江戸市民の憩いの場として、落語や演劇にもよく登場していたようです。さて、そんな昔から市民に愛されてきた隅田川ですが、現在は水質も良好になり、魚釣りや水上ボート、屋形船で遊べるようになっています。しかし、昭和の高度成長期には、いわゆる「ドブ川」だったようです。今回は、都市型河川の代表格である隅田川について、過去から現代までを振り返ってみたいと思います。

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Picks

半導体産業を支える「超純水」とは？

全体に公開・2024/07/17

NewsPicksをご覧になっている皆さんは、超純水という言葉自体は、熊本をはじめとしたTSMC新工場や、北海道に予定されているRapidus新工場などのニュースで出てくる単語として聞いたことがあると思います。単語から「めっちゃキレイな純水」という事はイメージ出来ると思いますが、それがどんな特性があり、どのような使われ方をして、どんな会社がサービス提供しているのか、等はご存知ではないですよね？今回は、その知られざる「超純水」について解説していきます。 1.そもそも水とは何か？まずはじめに、中学の授業のようになりますが、水とは何でしょうか？化学式で言うと、H2Oですね。水素原子2個と酸素原子の水素結合した物質になります。（以下水分子の事をH2Oと記載します。）

81

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渋谷マンホール噴水事件から学ぶ地形と豪雨の危険性

全体に公開・2024/07/10

2024年7月6日(土)夕方、東京都渋谷区で発生したゲリラ豪雨によるマンホールから噴水のように水が吹き出す事象は、多くの人々に衝撃を与えました。まるで人工の噴水のように勢いよく噴き出す水は、その迫力と同時に、都市型水害の恐ろしさを改めて認識させてくれました。この事象は、単なる偶然ではなく、東京の地形とゲリラ豪雨という気象条件が複雑に絡み合った結果生じたものです。本稿が都市型水害のメカニズムを理解し、今後発生するであろう都市型水害の危険性を考えるきっかけになれば幸いです。東京の地形と都市型水害の関係性東京は、全体的に平坦な地形ですが、ところどころに低地や谷地が存在します。ゲリラ豪雨のような集中豪雨が発生すると、こうした低地に水が集中し、下水管の処理能力を超えやすくなります。

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セーヌ川、オリンピックで泳げるの？大雨と下水道の関係性

全体に公開・2024/07/03

いよいよ開幕するパリ五輪。目玉の一つは、セーヌ川で行われるトライアスロンでしょう。しかし、都市部の川で泳ぐなんて、、、なんだか非衛生的なのでは？と思う人も多いでしょう。実は、そうでもないんです。その理由を、水処理技術者の視点から解説します。昔と今、河川汚染のイメージおそらく大半の人にとって、川を汚すものといえば「工場からの産業排水」を想像されるかと思います。しかし実際には、1970年代以降、各国の規制強化により、工場排水は河川汚染の主原因ではなくなりました。では、現代の河川を汚しているのは何でしょうか？実はそれ、我々、一般家庭から排出される生活排水なんです。各ご家庭でのトイレ、キッチン、お風呂場から流される排水こそが、現代の河川汚染の大きな原因なのです。

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PFAS(有機フッ素化合物)の処理方法と法規制について

全体に公開・2024/06/26

近年、水問題において大きな注目を集めている「PFAS」。水道水や河川から検出され、人体への健康被害や環境汚染のリスクが懸念されています。この記事では、PFASとは何か、なぜ問題になっているのか、現在の規制状況、除去方法、そして最新情報までを網羅的に解説します。 1.PFASとはなにか？ PFASは、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称です。フッ素と有機化合物が結合した物質であり、耐熱性、撥水性、防汚性などに優れた特性を持つため、様々な用途で使われています。代表的な用途としては、以下のものがあります。　・フライパンなどのフッ素加工剤　・食品包装紙（耐油紙）　・防水・防汚スプレー　・消火器（泡消火剤）　・防水具　・半導体の表面処理剤

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