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知財の歩き方ー新市場を創る経営戦略を考える

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66本の記事

IT系事業会社の知財担当者が、知財戦略の重要性と新市場開拓の方法を解説。知財に関するニュースや事例を紹介します。

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企業価値評価を高める知財情報利活用

全体に公開・2024/01/16

あけましておめでとうございます。昨年は転職などあり更新滞りました（←言い訳）今年は頑張りたいと思います！さっそく気になるニュースとしては東証が１月１５日付けで「「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表の公表について」というタイトルでニュースをアップしていましたね。記事によると直近のコーポレートガバナンス報告書に以下の記載があるかどうかで評価されているようですね・「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」というキーワードを記載している場合には「開示済」・「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応（検討中）」というキーワードを記載している場合には「検討中」

知財戦略担当者の巻き込み方

全体に公開・2023/10/31

先週末にジャパンモビリティショーに行ってきました。すごい人だかりをかき分け必死に取った1枚をトップ画像に！ちなみにちびっこがたくさんいて「まだまだモビリティは夢あるプロダクト？」とちょっとだけ安心しました。さて、ひさしぶりに実践・知財戦略！なトピック。協業先と開発の方向性を握りつつ「そろそろ契約準備しないとね」というタイミングはジワジワとやってきます。その時点で、スムーズに知財部門と連携することは皆さんどれくらいできているでしょう。しかもそれが、双方の持ちより技術を連携させつつ、スケールするビジネスの行く末をにらみつつ、役割分担と収益構造を提案しつつ、費用負担のバランスの検討しつつだったりするタイミングだったりしたとき。

スタートアップの特許出願はどうあるべき？

全体に公開・2023/08/15

コアになるビジネスアイデアや技術から新規事業を企画するタイミングで、予算がリッチなケースは稀です。この限られた予算の中で調査、開発、実証、マーケティングを行う必要があります。こういう状況で、さらに知財への予算を確保するのはなかなか難しいものです。その理由はいくつかあります。まず、特許出願1件でも単価がそこそこ高いこと。当然専門家の出願を依頼して権利を取得するわけですから仕方ないとは言っても負担感は大きいものです。次にこのコストの高くつく知財戦略を事業の進捗横目に優先度つけて指揮できる人がいないということも推進するのは難しくなる理由になってきます。さらに知財の特性上、その知財戦略の効果がなかなか見える化しないこともあります。特許・商標・意匠出願して、権利を取得してポートフォリオを形成するところまでこぎつけても、それが他社をどれだけ牽制したかはそれだけではわかりません。これをどう捉えるかは知財価値などとも言われますが、これは知財活動全般付き纏う課題です。

特許権の属地主義〜ドワンゴとFC２の知財高裁判決から

全体に公開・2023/05/30

先日、知財高裁の大合議でドワンゴとFC2の判決についてのニュースが話題になりました。何となく皆がざわざわしていますがこの判決どこがポイント？というわけで、判決を見てみます。ざっくり状況を整理ドワンゴはニコニコ動画で知られている「コメント表示機能（発明の名称：コメント配信システム）」の特許権を持っています。動画の上にユーザさんが入力した文章が流れていくアレです。他方、米国法人であるFC２はコメント付き動画配信サービスを米国サーバから日本向けに提供していました。東京地裁での一審では、FC2の提供するサービスは米国サーバから配信して日本の端末に表示されるシステムからなっていて、「属地主義」の観点からFC2の行為は権利侵害とはならないよ！というものだったのです。

Zホールディングスの事例に学ぶESGと知的財産

全体に公開・2023/05/15

花粉に続き、紫外線とシミ対策と戦う毎日です。恐るべし地球環境（違さて、先日、Zホールディングス様のESG文脈での知的財産情報の開示事例を教えていただきましたので、今回はここから少し学んで行こうと思います！ ESG評価と投資今さら感ではありますが復習も兼ねて…ESGとは「環境（Environment）」「社会（Social）」「企業統治（Governance）」のことです。このESGが注目された背景の一つには、国連の責任投資原則（PRI: Principles for Responsible Investment）です。PRIは、投資家のESGに対する課題とその取組を投資ポートフォリオに取り込むことを推奨していて、それによって長期的な投資リターンの実現し健全な金融投資市場が成長するとしています。

地方創生とアクティビティの旗印

全体に公開・2023/04/25

4月上旬に小田原ワインプロジェクトの果樹園に訪問させていただきました。そこでは新種「メイヴ」という葡萄を育てているそうで、苗生産者の田中さんご案内いただきました。新種といえば、昨今開発された新しいフルーツが海外に流出！？というニュースを目にしますよね。はたまたフリマサイトで人気の植物の種子が出品されていて「問題ないの？」などと言われるシーンも目にします。これはどういうことでしょう。農作物を保護する法律もある！実は、開発された品種を保護する法律に「種苗法」というものがあります。種苗法では品種を育成した人が品種登録を受けるために出願することができます。所定の要件を満たし、めでたく品種登録がされると育成者権というのが発生するわけです。

一体何が…？「渋谷猫張り子」ちゃんに事件

全体に公開・2023/03/30

パクリとか無許可改変とか魔改造とか…世の中にはオリジナルを模倣したり改変したりする色々な言葉が飛び交っているようですが、ご近所の渋谷でも事件は起きていたようです。アーティスト吉田朗さんの作品「渋谷猫張り子」 2月頃ニュースになっていたようなのですが（私は最近知りました）ホテルsequence MIYASHITA PARKの最上階バーに設置されたアーティスト吉田朗さんの作品「渋谷猫張り子」。その作品が気がついたら別の姿になっていたよ！という事件が起きていたようです。詳しくは、ユカリアート様HPに詳細な経緯が説明されているのでご確認ください。著作物、勝手に変えてはダメな訳さて、ここではアーティストの作品を勝手に変えちゃダメだよ問題について見ていきます。

パブコメをのぞきみ！で知る日本の知財戦略

全体に公開・2023/03/27

2022年度も終わりを迎えますね。今年度も私のトピックスを読んで頂いてありがとうございました。引き続き楽しんでもらえるよう、来年度はもっと新しい取り組みをできないか考えています。さて、この時期に日本の知財戦略に関して重要なパブコメが飛び込んできていました。皆様パブリック・コメント制度、略してパブコメには参加されていますでしょうか。今日はちょっとお勉強ちっくなお話になります。パプリック・コメント制度とはこのパブリック・コメント制度（略してパブコメ）は、自分が関係する産業に関するガイドラインや施策が実施される前に案と意見募集があります。必ずしも希望する方向性で法制化等の検討がなされわけではないこともあるので、しっかり自分たちの立場を述べるべくパブリックコメントに意見するのが大事だよね、というものです。

AI著作物に一つの方向性？？アメリカ著作権局のガイダンス

全体に公開・2023/03/21

chatGPTの話題が引き続きにぎやかです。私も好奇心を抑えきれずGPT-4を使って（？）みています。仕事で悩んだときはGPT-4が色々相談相手になってくれるみたいな感じで…って使い方間違っている？（笑）アメリカ著作権局のガイダンスさて、以前もふれたAI著作物（プロンプトによってgenerative AI技術から生成される著作物）について、アメリカ著作権局がガイドラインを発表したそうです。 Copyright Registration Guidance: Works Containing Material Generated by Artificial Intelligence https://www.federalregister.gov/documents/2023/03/16/2023-05321/copyright-registration-guidance-works-containing-material-generated-by-artificial-intelligence

最近気になるIR活動、情報開示について学びたい

全体に公開・2023/02/28

みなさん、自社のIR活動にはどれくらい関わっていらっしゃいますか。もしくは、他社のIR情報にどれくらいアンテナを立てていらっしゃるでしょうか。今回は、個人的に興味があって絶賛勉強したいこの領域について軽めのトピックです。私は、特許情報分析の文脈で企業情報を取得する際に一般情報の１つとしてIR情報にあることはありました。ですが、最近は注目の仕方が変わっています。その背景にはコーポレートガバナンスコード（CGC）の改訂があり、それによって色々ディスカッションをしたりヒアリングを受けたりする機会が増えたためです。 CGCというのは、とーーても簡単にいうと、投資家さんのスチュワードシップ・コードのもう片側みたいなものです。継続的な企業成長による日本経済の成長に向けた大企業の行動原則としった感じですね。

AI国民総アーティスト世界での権利と帰属

全体に公開・2023/02/26

最近どこもかしこもAIと創作物の話題がつきません。といっても良い話を悪い話は交互に登場していてしばらく過渡期。しばらく目が話せそうもありません。そこで、デザイナーやクリエイティブの方と仕事することも多い知財の立場で少し勉強を深めていきたいと思います。重要なのは入力と出力の間の制御度合い？先日、United States Copyright OfficeがKristina Kashtanovaさんの作品「Zarya of the Dawn」について、Midjourneyという技術によって製作された部分を除くKristina Kashtanovaさんが作成した表現のみを保護する新しい著作権の保護証明書を発行しますと述べました。つまり、一部除外して再発行ということです。

とうとうルブタン敗訴／SX銘柄創設と評価材料

全体に公開・2023/02/20

ちょうど2週間前に原因不明のひどい蕁麻疹になりました。原因の特定ができなくて「多分、ストレス」と言われて薬を飲み続けていますがなかなか良くなりません…。うう、かゆい。さて本題。今回は１つにするほどではない最近の気になるトピックをまとめてみました。ライトに見ていただければと思います。とうとうルブタン敗訴かねがね注目していたルブタンのレッドソールですが敗訴してしまったようです。ルブタン側が赤い靴底のヒールを提供する企業を相手取り不正競争に該当すると損害賠償を求めていたものです。私が面白いと思ったのはTwitterの反応です。まずは、以下の判決文に同意しているものです。 …靴底に赤色がデザインされている商品（女性用靴）を求める需要者にとって、本願商標が商標登録されることで、それら商品が原告ブランドからだけしか購入できない状況（原告ブランドの商品は１０万円前後と高額でもある。）になることは、商品購入の選択肢を極端に狭めることになる。

「タイトルの魔力」から考える名づけと商標

全体に公開・2023/01/30

週末に父から借りた「忘れる読書（落合陽一）」の中で紹介されていた書籍の中で「タイトルの魔力　作品・人名・商品のなまえ学（佐々木健一）」が気になりさっそく読んでみました。今回はここから知財的観点で考察したことを紹介させていただこうと思います。香水とパッケージの関係から紐解く商標本書で冒頭に触れられていますが、まずこのタイトルというのは美術館にある絵の横にあるプレートに記載される作品名というところからはじまります。そしてその先に、絵と作者名および作品名と対比して商品とネーミングについて話が展開されていきます。もともとお客様にサービスや製品を届ける際には、その商品を手にとって頂く目印であったり、または提供する商品やサービスの品質や信頼を示す役割であったりとしてブランディングの文脈で商標とネーミングを語ること多くあります。ですが、本書では絵とタイトルと対比して考察されています。

ChatGPTについてお勉強してみました＠知財視点

全体に公開・2023/01/17

最近、世の中の賑わせているChatGPT、みなさまご存知でしょうか。これはOpenAPIがリリースしたWebサービスで、まるで人間と会話しているかのような対話サービスを提供します。今回の記事は、こちらについて少し勉強したことを知財視点でまとめてみます！まずChatGPTってどんなサービス？現在は調査段階ということで、無料でサービスが使用できます。一応、使用開始時にそのあたりの注意書きが表示されて機密情報とかはNGですよー、と言われます。さて具体的なサービスはこちらでサインアップすると簡単に使用を開始することができます。 https://chat.openai.com/chat 試しに使ってみると、割とスムーズに会話ができることにきっと驚くと思います！

知財管理の学び、そして本年もよろしくお願いいたします！

全体に公開・2023/01/06

本日は一粒万倍日・天赦日というすごーーく良い日。なんでも、この日に物事をはじめるととてもうまくいく日らしいです…！（TikTokで知りました笑というわけで、2023年の記事スタートも今日からはじめたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。知的財産管理ってこういうところに効いてくるという良い話昨年からしばらく技術開発と知的財産についてニュースになっていた日産・ルノーのニュース。この条件が合意にいたりましたよ、という話が聞こえてきました。このニュースによると、日産自動車とルノーが共同保有するハイブリッド自動車に関連する技術について、ルノーが設立する新会社での利用を制限するという条件で合意がなされたようです。風の噂では、この交渉はとってもタフなものだったようです！

ESGと知財マネジメントと年末のご挨拶！

全体に公開・2022/12/31

2022年もあっという間に終わりを迎えますね。このトピックスでは、知財に関わる身近な話題から少し背伸びした話題までをお届けしてみました。フォローしてくださった方、いいねをしてくださった方のおかげでなんとか頑張って来られました！みなさま、ありがとうございます。さて、2022年最後のトピックはESGと知財マネジメントです。近年ESG投資というワードが騒がれ、私の耳にも「ESGと知財」というようなワードやヒアリングが舞い込んできていました。このテーマについては、取り組む人々によって大きく２つの潮流があるように思われます。１つは企業のESGの取り組みに対して、どれだけ知財部門が貢献していくかという観点です。このケースではとくに、ESGのE（Environment：環境）やS（Social：社会）への取り組みに知財マネジメントとしてどう関わって企業活動でプレゼンスを発揮するかというものです。

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