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最先端の脳神経科学は、私たちの生活をどう変えるのか?

最先端の脳神経科学は、私たちの生活をどう変えるのか?

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昨今、脳神経科学という単語をメディアで耳にすることが多いが、実際、私たちの生活はその研究成果の結果どのように変わっていくのだろうか?イーロン・マスク氏のNeur
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奥山 輝大
東京大学 脳神経科学研究者
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昨今、脳神経科学という単語をメディアで耳にすることが多いが、実際、私たちの生活はその研究成果の結果どのように変わっていくのだろうか?イーロン・マスク氏のNeur
【第7回】私たちの海馬にはどのような細胞がいるのか?
全体に公開
前回の投稿からかなりの時間が空いてしまいました。師走が忙しいと言いますが、実際のところ大学教員が一番忙しいのは3月と4月なんです(言い訳です...スミマセン...)。 さて前回の投稿では、脳の中の神経細胞(ニューロン)たちの活動する様子を、いろいろな手法を使うことで捉えることができるというお話しました。脳の中の無数の細胞たちが、あたかもコンピュータのように0と1の信号を出しながら活動をしていて、その結果、私たちは運動することや思考することや好きや嫌いといった感情を抱くこともできるわけです。 「無数の」と表現しましたが、ヒトの脳には約860億個の神経細胞があると言われています。あまりに多くて、全然想像がつかないですよね。僕らが実験に使うマウスはだいたい全長が6〜7cmほどで、その頭に横幅1cm x 縦幅2cmくらいの脳があります。実験でその中身を見る時には、脳を輪切りにして、どのような細胞がいるかを調べています。
【第5回】脳活動デバイスが可能にする、未来のニューロマーケティングの世界
全体に公開
さて、前回のコラムから、脳の中の活動を観察する技術についてお話ししています。(よろしければ前回のコラムを先に読んで頂けると、今回の内容が分かりやすいかもしれません) 脳に穴を開けることなく記録できる手法として、脳波の計測やfMRIによる「脳領域のレベル」での活動記録があることをお話ししました。では実際に、「脳領域のレベル」ではどの程度の情報が読み取れるのでしょうか?ざっくりとした脳の状態や情動という部分(たとえば、ウトウトしているのか、寝ているのか、はたまた集中しているのか、リラックスしているのか)、であれば脳波のレベルでも十分に読み取ることができます。 最近では、より簡単なウェアラブルデバイスを用いて、このような「脳領域のレベル」の情報を手軽に読み取ってしまおうという流れができつつあります。Emotiv、Thync、Museなどいくつかのベンチャーが、とてもスタイリッシュなデバイスを提供しています。アップルウォッチを初めとして、「自分の身体の情報をできる限り多く、長い時間計測して、自分の生活をより良くしよう」という潮流が強い昨今、将来的には私たちは日々の生活の中でずっと脳活動を計測するようになるのでしょう。

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