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エスノグラフィパーク

エスノグラフィパーク

フォロワー527人
22本の記事
これからの社会は、そして私たちが生きる未来はどんな風になっていくのでしょうか。これ迄もそうだったように人類は様々な仕組みを作って永い年月を生き抜いてきました。い
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古里 圭史
他 2人の投稿者
慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授 コミュニティファイナンス
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これからの社会は、そして私たちが生きる未来はどんな風になっていくのでしょうか。これ迄もそうだったように人類は様々な仕組みを作って永い年月を生き抜いてきました。い
トピックス掲載終了のお知らせ
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今回の記事が私たちのトピック「エスノグラフィパーク」の最後の投稿になります。 なかなかコンスタントに記事を投稿することが出来ませんでしたが、これまでこのトピックスをご愛読頂き、本当にありがとうございました。 新井和宏さん、そして大川内直子さんというそれぞれその分野の第一線でご活躍するお二人ともっと連携を深め、コラボレーションした記事をお読み頂きたいと思っておりましたが、一度仕切り直しということで「エスノグラフィパーク」としての投稿はこちらで終えることといたしました。 この最後の投稿では、これまで投稿してきました電子地域通貨の課題と今後の展望について記載したいと思います。 電子地域通貨を持続的に運営していくことは非常に難しい
なぜ地域通貨は普及しないのか②
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前回、地域通貨の普及が難しいということについて、「それは『メンタリティ』の課題である」と置きまして、『信じることが大切』ということをお話しました。 この点、ここ最近でも更に思うことがありまして、もう少しこのお話で引っ張りたいと思っています。 繰り返しになりますが、『地域通貨』はお得なものでもなければ、一般的な感覚でいう経済的な利得はありません。そう言うと私が地域通貨に関する講義やセミナーを行った際に、質問してきた学生は「??」という反応をしますし、社会人の方々は「そんなものがなぜ広がるんですか?」というようなことを仰られます。 そういう時にいつもお話するのは、経済的な利得だけが全てと思い過ぎていませんか?ということです。経済的な利得というのはやっぱり強烈ですし、それを否定しているわけではありません。でもそこだけしか見えなくなっていることが多いんじゃないかな、ということを思います。冷静に考えると、経済的な利得(いくら得してラッキー!)とそれ以外の利得(例えば精神的な満足感。喜んでもらえて良かった!)というのはどちらに優劣があるわけではないですし、双方否定できるものでもありません。経済的な利得しか見えない、それ以外のものが見えないというのはやはり不健全なんだと思います。
なぜ地域通貨は普及しないのか
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前回は地域通貨1.0、2.0という概念についてお話をしました。地域通貨がデジタル化されたこの地域通貨2.0という状況は、紙の地域通貨の大きな課題であった諸々の運用コストが大幅に引き下がると共に、データの収集可能性なども高まり、更に大規模な流通も見込めるようになったということで革新的な変化であったという説明をしました。しかし、持続的かつ自律的な地域通貨の流通が担保されるためには、本質的な課題は変わらず存在するということが、本稿のお話です。 それは一言で言ってしまえば、メンタリティの課題です。 地域通貨の普及に取り組んできた中で、興味を持ってくださった方々から最も聞かれることは「地域通貨を使うことでユーザー、加盟店にとってのメリットとは何ですか?」というものです。これに対する私の返答は歯切れの悪いものになってしまいます。答えとして求められているのはその殆どの場合、「何かしらの便益、経済的な利得」であるケースが殆どだからです。言い換えれば「ユーザーにとって地域通貨は何が『お得』なんですか」ということを聞かれているということです。そう言われて困るのは、やはり『地域通貨』というものが、そもそも『お得』や『利益』のようなものと世界を異にするものだからです。極論を言えば、地域通貨を使うことに一般の感覚でいう経済的な合理性はありません。
共感経済と地域通貨
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前回の投稿でも述べましたが、今、コミュニティ(地域)通貨に多くの注目が集まっており、様々な地域やコミュニティでその取り組みが検討されています。 そんな地域通貨ですが、未だ成功事例がないとも言われるとても難しい取り組みです。そもそも地域通貨を通じて実現したいもの(目的)は何なのでしょうか。 一般的にそれは次の2つと言われています。 1つ目は「域内経済循環の促進」です。そして2つ目は「コミュニティの活性化」です。 前者については一定の地域内でしか利用出来ない通貨ですから、域外に漏れることなく、地域の中を転々流通することで域内の価値が高まるというロジックです。 後者は、地域通貨がメッセージ性を帯びやすいため、地域通貨が地域を巡ることでコミュニティ内のコミュニケーションの量が増え、その質も向上し、もってコミュニティが活性化するというものです。これは前々回の新井さんの投稿にもあった「お金の言語性」のお話です。ある程度顔の見えるコミュニティ内で、「ありがとう」という共感を乗せたお金が巡ることを想像してみて下さい。ボランティアポイントのようなものもイメージしやすいかと思います。

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