2024/5/18

【真相】本が読めないのは、あなたではなく「社会」の問題だ

NewsPicks編集部
最近、まともに本を読んでいない──そんな悩みを抱えているビジネスパーソンは、少なくないのではないだろうか。
この悩みにストレートに光を当てた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)という1冊が、今大きな話題を呼んでいる。
著者は『人生を狂わす名著50』(ライツ社)などで知られる、文芸評論家の三宅香帆さん
書店スタッフとして働いていた京大院生時代から、非凡な選書眼で知られてきた三宅さんだが、自身も社会人になってから、以前のように本が読めなくなったという。
「なぜ、働いていると本が読めなくなるのか?」という問いに対して、一般的には「時間がないから」と考えがちだ。
とはいえ、時間とは「作る」ものだ。それに、本を読む時間がなくてもジムに通う時間はあったりする人は多い。つまり、必ずしも「時間がない」は当てはまらない
そこにはもっと、社会構造的な問題が潜んでいると三宅さんは指摘する。
いったい、私たちはなぜ本を読めなくなってしまったのか──その真相をひもといていこう。
INDEX
  • 社会を蝕む「トータル・ワーク病」
  • 「自己啓発本」だけは読める理由
  • 「知識」より「情報」を求める時代