日本経済は3期連続で成長なし、「スタグフレーション的」との見方も
AI要約
- 1日本経済は1-3月期にマイナス成長に陥り、3期連続で成長が見られない状況となっている
- 2個人消費の低迷が続く中、既に「スタグフレーション(景気停滞下のインフレ)」状態に入りつつある
- 3日本経済は後退局面に入ったわけではないものの、長引く物価高で家計が圧迫され、景気に力強さは見られない
コメント
注目のコメント
GDPの本質は「国内総生産」と言われる如く、日本国内で新たに生まれたモノとサービスの価値の総額で、需要がGDPを作るわけではありません。政府と日銀が如何に需要を作っても、企業が余った生産力分だけ日本で増産するにとどまって、足りないものを輸入して売るだけだったらどうなるか。
政府と日銀が需要を作っている間は余った生産力が使われて需要不足が消え、輸入が増えて沢山売れて企業が儲かって景気が良くなった気がしますけど、政府と日銀が需要を作るのをやめれば需要は元の木阿弥に戻り、生産も元の木阿弥に戻り、日本経済の実力、即ち本質的な生産力が高まらないまま再び生産力が余って需要不足に陥って、後にはカンフル的に需要を作るのに遣った政府の借金と日銀のバランスシートの拡張が残るばかりです。
この十有余年、日本が続けて来たのがこれでした。本質的な成長力を高めないままカネをバラ撒いて円安とインフレを起こしたのですから、物価は上がるが経済が成長しないスタグルレーションに陥るリスクが高まるのは当然です。円の価値を毀損して円安とインフレを起こせば日本が成長して豊かになるとの幻想は、そろそろ捨て去るべきであるような気がします。 (・・;正確に表現すると、3四半期連続のマイナス成長、物価は大きく上がり、景気後退局面入り、かつ、定義の通りのスタグフレーションです。去年後半は、メディアが賃上げキャンペーンを張って大本営報道したため多くの人が誤解していますが、実質賃金は直近まで24か月連続の大幅なマイナスです。これが個人消費を押し下げマイナス成長となりました。そして今年に入り、能登半島地震の影響で1-3月期もマイナス成長でした。目先は、評判の悪い6月の定率減税は総額で4-5兆円あります。自動車の挽回生産もありますので、景気は力強く押し上げられると思います。ただ、今年もまた賃上げが大本営発表で実質マイナスが続くようであれば、減税の効果が切れたらまたスタグフレーションに戻ると思います。