2024/5/19

【狂気】K-POP「推し活2.0」の知られざる世界

NewsPicks編集部 映像ディレクター
巨大化するK-POP市場を支えるのは、熱狂的なファンの存在だ。

BTSをスターへ押し上げた世界的ファンダム「ARMY(アーミー)」はその象徴と言えるだろう。

日夜供給されるさまざまなコンテンツや、新曲のプロモーション期間、そしてトップアーティストの指標となるワールドツアーや賞レースの授賞式まで、アイドルとファンが一体となれるK-POP式の「推し活」イベントに参加していくと、ある事実に気付く。

K-POPファンには、明確に「序列」が存在するのだ──。

すべてのファンがヒエラルキーの頂点を目指すわけではないが、K-POPには特別なファンになれるためのさまざまな課金システムが用意されている。翻ればそれはK-POP産業の収益源そのものだ。

ファンの欲望をかき立てる「K-POPのエコシステム」とは一体どんなものなのだろうか。

ディープな推し活の世界からそのカラクリをあぶり出す。

INDEX
  • 1️⃣ ファンにも序列がある
  •  ✔️ ピラミッドの残酷な現実
  •  ✔️ 推しに1位を獲らせたい
  •  ✔️ 200枚購入も当たり前
  •  ✔️ 枚数をつり上げる「システム」
  • 2️⃣「マスター業」の秘密
  •  ✔️ 365日を「推し」にささげる
  •  ✔️ 「マスター業」はお金がかかる
  •  ✔️ グッズ売り上げで活動費を稼ぐ
  •  ✔️「タブーな副業」がある
  •  ✔️ マスターの企画力と集客力
  • 3️⃣「成功したオタク」の果てに
  •  ✔️ 推し活は終わらない
  •  ✔️ 短期決戦化する推し活
  •  ✔️「幸せな推し活」とは

1️⃣ ファンにも序列がある

 ✔️ ピラミッドの残酷な現実

ライトなファンからその道を極めたオタクまで、K-POPには「オタク度」によっていくつかの序列が存在する。
日常をどれだけ推し活に割いたかが、「推し」への貢献度のランキングとも捉えられるが、言ってしまえば「課金の差」だ。