日本は約3.5兆円の為替介入実施した可能性、日銀当座預金見通し示唆
AI要約
- 1日本の通貨当局は円買い介入を行った可能性が高い
- 2介入の規模は約3.5兆円と推定される
- 3介入の効果は一時的で、市場は再び注目している
コメント
注目のコメント
ドルの売り持ちが一気に増え始めた4月初頭のドル円は151円台でしたから、円を売り浴びせた投機筋は、154円程度の円高ならまだ利益を残しているかも知れません。
【円売りポジションの動き】
https://www.investing.com/economic-calendar/cftc-jpy-speculative-positions-1614
投機に縁のない私には確たる心理のほどは分かりませんが、円高で損して円売りポジションを解消させられた、といったことはたぶん無いはずです。この円高局面を好機と捉え、再び売り浴びせられたりしなければいいけれど・・・
円買いドル売り介入には手持ちのドルの制約があり、無尽蔵に繰り返せるものではありません。4月29日が5兆円、今回が3兆5千億円、合わせて8兆5千億円だとすると、この合計規模であと4~5回が当面の限度といったところでしょうか。
今回は154円台まで一気に下げて156円台まで一瞬にして押し戻され、再びややスローなペースで円高に向っています。政府が更に覆面介入しているものか、それとも投機筋の見方が変わったものか。いずれにしても150円台は、本来、あってはならないほどの円安です。154円を円高と感じるようになった自分が恐ろしい f(^^;以前も同じことを書きましたが、短期金融市場のプロである短資の方々による5月7日の日銀当預見通しとのズレは、ニューヨーク時間5月1日の為替介入を強く示唆します。取引のあった2営業日後に資金決済する慣行のとおりですね。
神田財務官の「24時間365日対応できる体制である」という発言を踏まえれば、ニューヨーク時間5月3日の雇用統計発表後も、要注意ということになるのでしょうか。日本が祝日のため、取引は薄くなるタイミングです。
昭和の猛烈サラリーマンの世界を思い出します。為替ディーラーや財務省の為替資金課、日銀の為替課の方々に、「働き方改革の風」が吹くことを祈ります。