もはや底打ち。日韓関係を改善するための3つのキーワード
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こんな偉そうななこと書いておいて、"ほんまごめーん!!次回から前日には送るし!”とか締切一日遅れて、佐々木編集長に謝り倒していたのは編集部のみ知る話である。
さて、特定の国に対するイメージは実際交流する機会のない人はメディアからつくられるが、いまのメディアの韓国報道は一頃の、浪速のベートーヴェンパッシング、小保方さんパッシング、北朝鮮パッシング、のように”とにかくパッシングすると憎悪の視聴率が稼げるからやってる”ノリであり、猫も杓子も韓国が憎い、といった感じである。
先日大阪にいた時に梅田で海外からの友人と”日本は平和で親切な人が多いだろ”とかいいながら歩いていた時、日章旗をもって拡声器で”死ね!””朝鮮帰れ!!”とか叫んでいる大きな集団に出くわして説明に窮したが、この煽られ方はいくらなんでも異常だろう、と。日本人は協調性が高くまとまりがある反面、同調圧力に弱く集団心理に走りやすいので、理性ある歯止めを効かせるメディアが必要だが、メディアが右肩下がりの部数を少しでも上げるため、火に油を注いでいる。
”あんな馬鹿な国とは絶交!””チョウセンヒトモドキ”とか叫ぶ人の”情報源”が、実際の交流や現地での体験・生活に基づくことはほぼない。残念ながら2ちゃんやサピオや産経新聞、そして報道2001や黒鉄ヒロシさん、櫻井よしこさん、青山氏といった、どちらかといえば無知で下品か、賢いが視野が狭く偏っているか、客のセグメントが決まっていてポジショントークをしているかのいずれかに左右されている。
昨日、たまたまロンドンの大英博物館で5階のそれはそれは立派な日本の展示物コーナーを見ていたが、有史以来、奈良時代までの展示物はほぼすべて、”これは朝鮮半島と中国北部の影響をうけてもたらされた””陶磁器・コメ作り・文字も朝鮮半島と中国からの渡来人がもたらした””古墳から出てきたものは、朝鮮半島で出土したものと同じだ”などと詳細に説明されていた。また江戸時代も”江戸時代、朝鮮通信使がもたらしたカラフルな文化が大きな影響を与えた” ”長崎には清の商人が何千人も住んでおり、オランダとの交流と比較にならない規模であった”などと両国の活発な交流が記述されていた。
近代では逆に日本からこの両国に与えた文化的・経済的影響が非常に大きく20世紀後半の経済発展の礎となったわけだが、この大きな歴史的文脈をとらえれば、領土問題や歴史問題も”全体の一部”として捉えることができるだろう。
責任ある知的メディアの役割とは、批判されても集団心理に与せず、個別の事象に適切な全体像、コンテクスト、バックグラウンドを提供することなのだ。広い視野で歴史の全体像を見れる指導者こそが、リージョナルリーダーシップを発揮できるのである。両方三年ずつ住んでみたが、似た者同士の大違いの国でした。韓国は厚く激しい。中国は'それはそれ、これはこれ'。ただメディアが全然実情と違うことを流しているのは両方同じに感じました。