NTTドコモ社長に前田副社長 生え抜き以外で初のトップ
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旧サービスのクローズ、新サービスの立ち上げ等、前職を踏まえ、実務畑で確かな実績を出し続けている方でドコモの将来が楽しみです。転職してきた方がトップとなり、別会社・業界の事業経験を積んで成果を出した方もドコモにチャレンジしやすい環境になるかもしれません。ドコモのアルムナイ(卒業生のコミュニティ)もより活性化しそうです。
スマートライフ部など通信そのものよりはその周辺事業を担当してきた方ということで、やはりそちらの強化に動くのでしょう。とはいえ、足元では通信環境やdポイントシステムの複雑さなどが批判されます。ユーザーとしては周辺の前に、まずはそちらへの対応をまずはお願いしたいところでしょう。
ドコモといえば通信環境がよく、それ以外の新規参入者、たとえば昔ではソフトバンク、今では楽天が通信環境が悪いと言われていましたが、ドコモが今や批判の的になっているので隔世の感があります。。リクルート出身とあるが、1994年にリクルート入社され、2000年にはドコモ入社なので、ほぼNTTドコモという感じ。後述するが、ここ重要だと思っている。
オールアバウトの社外取締役を以前されていたので、有価証券報告書に経歴が出ている。ドコモと電通の携帯広告中心としたJVの取締役に2004年就任し2007年に代表取締役に、また楽天オークションの取締役に2006年(ドコモは楽天とここでコラボしていた)など、外部とのJVの取締役に早い時期からかなりなられて、比較的最近ではMobility Technologies(現GO、タクシーアプリ)の取締役にも2020年に就任していた(現在は見当たらない)。
ドコモは2020年9月にNTTが完全子会社化を発表。
ただ、ドコモは元々本体からの独立心が強く、あえて社屋を分けたりして、iモードなどで爆発的な成長をした後は固定回線とのバランスで関与を強めようとした。
そのなかで、完全子会社化前の2020年5月に発表された人事で、副社長にNTTから井伊氏が就任し、統合の際に社長になった。その前後では下記のような人事・人模様についての記事が大量にあった。
今回就任される前田氏は、リクルート出身であっても約25年間ドコモ勤務で、NTT本体ではない。その意味では、NTTがドコモを完全子会社化し、さらにNTTドコモがNTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを子会社化した中で、ほぼドコモ出身者がトップになる。
そこから先の社内反応や経営としてのメッセージを想像できるほどにドコモについて詳しくないが、こういう背景はニュースを読み解くうえでも補助線になると思う。
NTT、ドコモを完全子会社化へ 携帯値下げと成長両立(2020/9、共同通信)
https://newspicks.com/news/5262701
不文律が崩れた異例のNTT人事、ドコモは戦々恐々(2020/6、日経XTECH)
https://newspicks.com/news/4951527
NTT対ドコモ 28年のシーソーゲーム(2020/9、日経新聞)
https://newspicks.com/news/5262244
衝撃のドコモ完全子会社化 渦中の社員に生の声を聞く(2020/10、日経新聞)
https://newspicks.com/news/5273796