核融合「日本なしでは成立しない」アメリカの本音。日本は「下請け」か「競争相手」か
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日米首脳会談に伴い、日米の間に核融合に関する戦略的パートナーシップが結ばれました。九州大学で核融合工学を専門とする武田秀太郎先生に、今回の声明のポイントを伺いました。
日米協力して核融合炉の実現に向けて研究開発を進めていく……と前向きな話だとは思うのですが、英米が結んだ声明と比較すると「協力」と「競争」の境目が曖昧になっています。見方によっては、アメリカから単なるサプライチェーンにしか見られていないとも取れる声明に、日本の課題がにじみます。
核融合発電の実現に向けた年月日を定めたところで、そもそも技術が間に合うのか?という部分は常に疑問視されていますが、少なくとも国としてどういうロードマップを敷いて実現に向けた歩みを進めていくのか(あるいはサプライチェーンとして携わるのか)、日本もそろそろ自らの立ち位置を決めていく必要があるのだろうなと感じます。担当する授業「地球自然環境」で取り上げようとしていたトピック
サプライチェーンとしてのプレゼンスはあるが、プレイヤーとなるか?
これからを担う学生たちと一緒に考えたい問い