Airbnb 創業者が語る、200億ドルに化けた僕らのビジネスアイデア

2015/5/28
どのような見方をしても、2008年の創業以来のAirbnb(エアビーアンドビー)の成長は目覚ましいの一言に尽きる。同社が提供している部屋数は、今や世界中で100万室を超え、ヒルトンのような伝統的な大手ホテルチェーンを大幅に上回っている。NewsPicksの編集者、Jordan Kroghが、シリコンバレーのスタートアップ企業だった同社がどのようにしてホスピタリティ業界のグローバルリーダーにのし上がったのかを、同社の共同創業者でCTOのネイサン・ブレチャージクに聞いた。
──おそらくほとんどの人は知らないと思うが、2009年ごろまでAirbnbのサービスは、一般家庭が空いている部屋を貸し出し、客はソファや床で眠るというスタイルが中心だった。どの時点から家全体を貸し出すスタイルに変わったのか。
ブレチャージク 確かに2009年ごろは、寝室あるいはエアベッドしか提供できなかった。もうひとつ、Webサイトでは「朝食」の提供が義務づけられていた。当社のサービスは、「エアベッドと朝食」と呼ばれ、この2つは切り離せないものだった。
ある日、利用者の1人から電子メールを受け取ったが、送信者は(歌手の)バリー・マニロウのドラマーだった。バリーとツアーに出て留守にしている間、家を貸し出したいが、今のウェブサイトではそれができない。
朝食の提供が条件になっていて、貸し出し価格にも上限が設けられているからだ。それより高い価格を入力できないようになっている」という内容だった。われわれは、彼に家を貸し出してもらい、様子をみることにした。
これが家全体を貸し出すようになったきっかけだ。そこからわが社のビジネスが変わり始めた。最初はエアベッドを貸し出し、それから余っている寝室、そして最後に家全体を貸し出すようになった。
2010年には、ツリーハウスや城まで提供するようになり、こうした素晴らしい邸宅がどんどん登録されるようになった。これでわれわれの想像力が大きく広がった。これはすべて、ホストと利用者のコミュニティが主導して実現した。誰かに要求されるまで、ツリーハウスがあるなんて想像もしていなかった。
逆境をテコに信頼性向上を図る