NewsPicks編集部、Airbnbを使ってみた

2015/5/27
世界を席巻するAirbnb。そのビジネスの規模やインパクトばかりが喧伝されるが、実際に利用した読者はどれほどいるだろうか。まだ日本人にはそれほどなじみはないはずだ。ならば仕事柄、世界各地に取材に出かけることが多いNewsPicks編集部がAirbnbを本気で批評しよう。
今回は、Airbnbの「ヘビーユーザー」である木崎伸也記者とジョーダン・クロウ記者が過去の利用体験から印象深かったものを宿泊した写真とともにレポート。まずはNewsPicks編集部スポーツ担当、木崎記者による利用体験記をお届けする。
ユーロ2012で直面したホテル不足
サッカーライターという仕事柄、海外で「ホテル問題」に直面することがよくある。
ビッグマッチやビッグトーナメントがあると、ホテルがすべて埋まってしまったり、通常の2、3倍の値段になったりするのだ。たとえば2014年ブラジルW杯の決勝戦当日、1泊の相場が数万円になっていた。完全な便乗値上げだ。
とりわけ悩まされたのが、ポーランドとウクライナで開催された「ユーロ2012」(欧州選手権)である。
「初の東欧開催」という不安が現実になり、ホテル建設が進まず、苦し紛れに用意されたのがテント村。郊外のキャンプ場に寝袋を借りて泊まるというものだ。インターネットで予約したホテルに行ったら、何もなかったという知人もいた。
当然、ヨーロッパ全体から問題視され、ドイツのビルト紙は「ホテル難民にならないためにやるべきこと」といった特集を組んだ。たとえば試合当日に到着して、翌日早朝の飛行機で帰るという弾丸ツアーだ。
その中のひとつに紹介されていたのが、Airbnbだった。
一般の人が自宅を宿泊所として提供してくれるという。異国で知らない人の家に泊まることに大きな不安と煩わしさを覚えたが、もはやこれに頼るしかない。
2012年6月、ウクライナのドネツクで初めてAirbnbを利用することになった。以後、Airbnbから“ヘビーユーザー”として食事会に招待されるほどになるとは想像もせずに──。
ドネツク空港で待ち合わせ
当時、ウクライナのドネツクは、最もホテルが不足した都市だった。特に準決勝のポルトガル対スペイン戦当日は、隣国からロシア人が大挙してやって来たこともあって、すべてのホテルが埋まってしまった。