堀江さん、未来の「交通インフラ」はどう進化しますか?(後編)

2015/5/24
自動運転や電気自動車などの普及によって、ビジネスや生活の何が変わるのか。堀江貴文氏は、車体の形状の変化や都市デザインだけでなく、鉄道・電力までもが変わると喝破する。堀江氏の語る「モータリゼーション2.0」後の世界を3回に分けてお届けする。 
前編:堀江さん、自動運転とEVの普及で、ビジネスはどう変わりますか
中編:堀江さん、もしトヨタの社長だったら、どんな戦略をとりますか?

究極の車は「イス」

──自動運転車が実現すれば、ハンドルがなくなるなど、自動車のかたち自体が変わります。車が家に進化していくという意見もありますが、最終的に、自動車はどんなふうに進化していくと思いますか。
堀江 ハンドルやシフトレバーといったパーツがなくなることで、運転者に自由な時間が生まれて、車自体がひとつのパーソナルな空間になるのは確か。でも、そこで会議をしたり、映画を上映するエンタメ空間になったり、家になったりすることはない。絶対みんな、スマホ見てるよ。
僕自身、移動は運転手に任せて、車の中は自由な空間になっているけれど、結局、ずっとスマホを見てる(笑)。そもそも会議や映画もスマホで事足りるし、わざわざ車内に住みたいという人は出てこないだろうね。
ただ、車がパーソナルビークルになるっていう視点はうなずける。究極の車のかたちって「イス」だと思っているから。
──イスですか。