アップル、 iPhoneへのグーグル「Gemini 」搭載で交渉中-関係者
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データプライバシーやセキュリティーがキーで、MS / OpenAIではなくGoogleを検討しているのではないかと思う。
iPhoneが出たときには蜜月だった両社。だけどGoogleがAndroidを出したことからジョブスが激怒し、エリック・シュミットはAppleの取締役から外れた。また、地図の自社化なども進めた。
とはいえ、Safariのデフォルトの検索エンジンがGoogle(ただそこには数千億円の契約がある、というのがもっぱらの噂)だったり、協調するところは強調している。
そのなかでAppleが、MS / OpenAIではなくGoogleを考えているのは興味深い。自社でやるのが競争上正解ではない場合は、強いところと組むのが王道だが、そうではない。なぜかと考えてみると、プライバシーではないか。
MSはOpenAIという別動隊を使うことでリスクテークをしている。一方、Attention is All You Needを書いたのはGoogleだし、OpenAIのキーメンバーもGoogle出身。大きいゆえに社会に出すことへの検証を重視していた(そういう必要があった)のも、現在のGoogleの出遅れの一員。
一方で、Appleはプライバシーを最重視したスタンスをとり、戦略の根幹でもある。それはiPhoneの暗号化を警察から依頼しても解除しなかった(サン電子子会社のイスラエル企業が出来たが…)といったところからも窺える。そこにOpenAIとパートナーシップを組むことはリスクが高すぎる、という判断が入ったのではないか。
そして、これは生成AI・LLMの様々な企業および個人での利用や、安全保障含めた議論で「どこまでリスクを取るか、リスクを取っているサービスを許容するか」にも影響しうるポイントで注目。iPhoneは当初、Googleマップがデフォルトで入ってたわけだが、Appleはその後自社で地図アプリを開発し、デフォルトで入れるアプリを変更した。変更当初こそ、大きく問題になるようなバグもあったが、今となっては何年もかけて完成度を上げ、完全に自分のものとしている。自動車のCar Playなど精度の高い地図アプリを求められる部分でもアメリカで走ってる分には全く問題が無かった。
検索でもAppleはGoogleの検索エンジンを使い使用料を毎年支払っているがその額はかなりのものと言われる。
生成系AIで大きくビハインドしている(と思われる)Appleが Googleと手を組むのは不思議では無いと言えば不思議ではないが、最後は自社内製したいと思っているのでは…とはなる。もし本当だとすれば衝撃的です...
GEMINIの有償版のAdvancedを使っていますが、ハルシネーションが多発することやカスタマイズできる機能が提供されていないことからOpenAIのGPT4よりも二周ほど遅れを取っている印象です。
そしてGPT4よリも精度の面で先を進んでいるのがAnthropicのClaude3です。
iPhoneユーザーとしてはAnthropicと組んで、Microsoft&OpenAIの連合を一気に追い抜いて欲しい...
Claude3が使えるようになったPerplexityについては下記の記事で、Claude3の実際のアウトプット例も交えて解説しているので、もしよければご覧ください!
【画期的】競合各社の高性能LLMを使い分けられる夢のツール
https://newspicks.com/topics/tech-biz/posts/22?fromNews=true
ただ、自前のLLMを作らないあたりは流石に良識があると思います。
資本力とそれに伴う学習量がものを言う領域なので、あとから追いつくのはほぼ不可能で、先行する陣営と手を組むのが良策です。