ピケティが読めないのは、数学のせいではない
NewsPicks編集部
454Picks
コメント
注目のコメント
公務員やってよかったのは、長文に対する耐性が着いたこと。それを一枚にまとめたり、長めにまとめたりと伸縮できるスキルも。古典を読むというのは、外交官では良く言われますね。
佐藤さん、時期は重なっていませんでしたが、私としては、同じ部署に勤めた先輩にあたります。膨大な資料と世界各地の大使館が収集した情報を分析する仕事。世間では外務省は情報を持っていないと言われますが、かなりの情報があったと思います。佐藤さんのような分析の専門家の陣容を厚くすることが課題なのですが。
ロシア課には配属されなかった、外務省きってのロシア専門家。大学時代の特別講義で聞いたロシア情勢の授業は、未だに内容を覚えています。
(追記)古山さんご指摘の通り、「ピケティの本」は読者にとって分かりやすい事例として取り上げただけだと思います。佐藤さんの神学関連の専門的な本は、専門知識が必要な書き方をしています。それでも、難解な専門用語を並べまくる学術書に比べると分かりやすいと思います。インテリジェンスオフィサーのなかでも分析を得意とする人は、誰にでも分かりやすく話せるスキルに長けています。長い説明を好む人には長い説明、簡潔な説明を好む人には手短に。この講演記録は不特定多数の一般読者が想定されているので、ブームになったピケティを引き合いに出すのは分かりやすい事例かと思います。大学受験の際に、理系だったが、予備校の先生に「国語力が一番重要。問題が理解できなかったり、答えを表現できなかったら意味がない」と言われたことを思い出した。
要点をコンパクトにまとめる能力も重要だが、複雑な世の中を表現しようとすれば長文にもなる。基礎能力としての読解力の低下は、気になるところ。