2024/2/29

【背水の陣】2代連続トップ不祥事の後継社長は、何を語ったか

NewsPicks 記者・編集者
相次ぐ不祥事からの「汚名返上」はできるのか──。
石油元売り最大手のENEOSホールディングス(HD)は28日、4月1日付で宮田知秀副社長が新社長に就任すると発表した。
2017年に当時のJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合して現在のENEOSHDの体制になって以降、東燃出身者がグループトップになるのは初となる。
昨年12月、齊藤猛社長(当時)が「懇親会での女性への不適切行為」を理由に解任されてから空白だった経営トップの座が、ようやく復活する。
ENEOSHDでは齊藤氏のほかにも、2022年に杉森務会長(当時)が、また今年2月21日にはグループ会社「ジャパン・リニューアブル・エナジー」の会長(当時)が、それぞれ女性への不適切行為によって辞任・解任された。
「経営トップが相次いでセクハラで辞任」という前代未聞の事態に、世間からは経営体質を厳しく非難する声も上がる。
そんな中、新社長に就任する宮田氏は、今後のコンプライアンス対策にどう取り組もうと考えているのか。
第三者が社長の資質を見極めたというトップ選任経過や、異例の「飲酒ルール」の新設などが明るみに出た就任会見を、詳報する。