東証が史上最高値3万9098円 34年ぶり、バブル期超え
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ついに最高値更新、おめでとうございます。
外国の機関投資家が円安を利用して日本株を爆買いしてくれているようです。記事に「賃金と物価がそろって上昇する経済の好循環に期待が高まった」とありますが、表向きのロジックはそうであっても、本音は逆でしょう。
企業は稼いだ所得を労働か資本のどちらかに分配するしかありません。外国投資家は、日本企業が空前の規模の利益を決して賃上げや設備投資には十分に還元せず、株主に対して手厚く還元してくれると「正しく」予想しているからこそ、日本株を買っているのです、彼らは、したたかです。表向きの説明に騙されないようにしましょう。バブル期との比較が取沙汰されますが、株価を一株当たり純利益(EPS)と予想株価収益率(予想PER)との掛け算に分解しますと、当時と現在は内訳が大きく異なります。例えば、バブル期の39000円の際、PERは50倍を超えていましたからEPSは800円にも満たない計算です。一方、足元ではEPSが2000円以上まで上がっており、PERは16倍台です。つまり企業の稼ぐ力が高まったことが株高の原動力です。それともう一つはインフレです。インフレはおカネの価値の目減りを通じて名目上の物価高をもたらします。株価を企業収益というモノに見立てた場合、インフレによって株価は上昇することになります。例えば、ここ数年でとんでもないインフレが続いているトルコでも、株価の上昇が物価高を上回っており、トルコ居住者にとって株式投資がインフレヘッジ手段として機能しています。