ベンチャー、外資人気に陰り。東大生の約7割が大手に就職
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帝国大学時代は官吏の養成学校的な色合いが強かったわけだし、今でも日本で最も保守的な人達が集まる大学なのだから、当然の結果でしょうね。
有名大学に進学することの利点は進路の幅が広がるものだと思っていましたが、入ってみたらどうもそうでもなかったというのが僕の印象です。ある種の同調圧力があって、偏差値競争とのアナロジーで進路を選びがちなため、周囲と外れた進路選択をなかなかしづらくなるものです。例えば法学部で最初から「ミンカン」志望というのはちょっとした珍獣感はあります。
それが悪いとも思いませんし、結局は自分次第ですが、人というのはなんとなく周囲に流されがちな生き物なのだなと感じた次第です。東大卒で大企業に行けば大過ないのに敢えて会社の目利き力が問われるベンチャーに行く、その挑戦心と自立心、先見性が粋なんですよね。アブラハムでも東大卒、東大院卒を採用しました。
35年前、邦銀チャンピオンの時代、あえて外資金融に行く東大新卒は皆無で、その時期に業界に入ったのが、マネックスの松本さん世代であり、大成功できた。これはかっこいい。
15年前、ITバブル崩壊でネット起業家は詐欺師と呼ばれて、ITベンチャーに行く東大卒が皆無のころ、敢えて創業ベンチャーの株を持って働いた人はいま40歳前後で、大企業の生涯賃金の数億円くらい手元に持つ人はザラにいる。それをもと元手に社会貢献とか好きなことしてる。これもかっこいい。
つまり、どっちの例も、敢えてゼロから社会にインパクトを与える何かを創り上げたことに対して、世間の評価と金銭的評価で報われてるわけです。
この記事によれば東大卒の10%もベンチャーに行くと。そんなに多いとはびっくり。せいぜい1%くらいと思っていたから時代を感じます。
高感度な1割の東大卒こそ、普通の人にはまだ見えていない未来が見えている先進ベンチャーに入って、次世代の社会に役立つ仕事を創って欲しいです。
(参考)
東大卒起業家たちのイマ:高岡壮一郎「アブラハム・グループ・ホールディングス」代表取締役社長
東大卒は、社会的課題を解く仕事をしてほしい
http://www.utnp.org/obog/takaoka20150216.html