学費は440%高騰。米国の就活生にのしかかる「ローン地獄」

2015/5/6
日本の大学生は、新卒一括採用により90%以上が内定を勝ち取り、就職していく。だが、世界に目を向けると、こんなに恵まれた国はない。欧州も米国の就活生も、新卒時から「即戦力」が求められ、少ない空きポストを奪い合う「血みどろの就活」を強いられる。アメリカの場合、激しい競争は大学入学時から始まっている。
アメリカの大学の学費の高騰ぶりはすさまじく、なおかつ名門大学ほど学費が高い。そのため、多くの学生が学費ローンを組み、卒業半年後から返済を迫られる。だから、学生は何が何でも就職先を見つけなくてはいけない。それがたとえ、不本意な就職先でも、だ。本稿から3回に分けて、アメリカのすさまじい就活戦線についてレポートする。