自由と平等の国フランスの、「不」自由で「不」平等すぎる就職活動

2015/5/4
日本の大学生は、新卒一括採用により90%以上が内定を勝ち取り、就職していく。だが、世界に目を向けると、こんなに恵まれた国はない。欧米の就活では、新卒時から「即戦力」が求められ、少ない空きポストを奪い合う「血みどろの就活」を強いられる。特に、「究極の学歴主義」であり「エリート主義」のフランスの就活はもっとも過酷と言える。では、その中身とは?

フランスの学費は年間183ユーロ。ローンとは無縁

もしあなたが、計画的で、平気に妥協ができ、借金があることを後ろめたく感じる性格であれば、フランスでの就活が合っているかもしれない。
一方、もしあなたが、いつでもゼロからやり直せる柔軟性が欲しいタイプであれば、アメリカでの就活のほうが合っているかもしれない。もっとも、アメリカの学費を払う余裕があることが前提だが……。
この30年間にわたり、アメリカの大学の学費は同国のインフレ率を上回るペースで上昇している。