メディアは「勝者1割、敗者9割」。ただ、チャンスはでかい

2015/5/3

テレビは容易に衰退しない

前編では、電通・博報堂は10年後も簡単に衰退しないと述べた。しかし、メディア業界の衰退は必至だ。少数の勝者と、多数の敗者に分かれ、業界全体としては縮小を余儀なくされるだろう。
大ざっぱに言うと、勝者となるのは1割、多く見積もっても2割。残りのメディア企業は、全体市場が落ち込む中で、苛烈な撤退戦を強いられるはずだ。横ばいを維持できれば十分合格点と言える。
媒体別に言えば、言わずもがなだが、新聞・雑誌・書籍の紙メディアは衰退が続く。中には、ネット戦略に成功し、ネットの収益を伸ばす企業も出てくるだろうが、紙の時代の収益を補うまでには至らないだろう。
一方、テレビについては、簡単には衰退しないはずだ。