自動車業界が抱える「4つのリスク」と有望企業
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最早、就活特集なのかわからない業界を俯瞰した良まとめ。範囲が広すぎるのでそこまで深くならないが、昨日のIT業界ではクラウド化、今日の自動車では為替変動などによる稼働率低下リスクなど、マクロから見たシステマチックリスクに言及している記事は多くないので、その視点はさすが。
完成車メーカーはいわゆる規模型の経済性で稼働率ビジネス。たしかに、すべからく経営危機を経験してる。しかし、一時期の大再編の時に言われてたような、グループの生産台数合計で勝負が決まるほど単純でないのは、近年の富士重工、マツダの躍進が証明しているところ。ただ、トヨタのTNGAの取り組みのようなプラットホームの統一化がすすむと、またゲームが変わる可能性はありますね規模が大きいゆえに採用人数も大きい。日本自動車工業会の調査によると、完成車メーカーだけでなく部品メーカー含めると、製造部門で78.5万人、また材料や電子部品では37.6万人の雇用がある。
個人的には材料メーカーは面白いと思う。それは自動車だけでなく、他の産業にも供給していることが多いこともある。なので、更に広がりが大きい。材料メーカーって目立ちにくいが、かなり重要。
http://www.jama.or.jp/industry/industry/industry_1g1.html自動車(部品)業界に移って最も強く感じたのは、泥臭いまでもの品質への作り込み。開発企画段階から量産への道のりに、電気業界では考えられない程の数多くの審査(デザインレビュー)が存在し、品質を作り込んでいく。
その分スピード感は問われるが、強みであることは間違いない。
ただ、良くも悪くも「部品組み立て屋さん」の側面が強いので、各部品を構成する要素技術が強い訳ではない。だから、要素技術を極めたい学生の方は、自動車に欠かせない材料系企業などを視野に入れるのも良いと思います。
(余談ですが、トヨタ圏である愛知県に移って感じたのは、子育て環境が良いこと。程よく都会と田舎がミックスしてるし、トヨタ系列企業の税収で潤う各自治体の公共サービスが半端ない。。。)