【注意】ボーイングの「737 MAX」がかなりヤバい
- いくつもの問題と死亡事故
- ①一体、何が起きたの?
- ②ボーイング737 MAXの事故遍歴
- ③墜落事故で、ボーイングはどう対応した?
- ④737 MAX 9を運航する航空会社は?
- ⑤次に何が起きる?
- ⑥我々乗客には、どんな影響が?
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年明け早々、日本では痛ましい災害と事故が続きました。
アメリカでは、全く比べられませんが、飛行中の航空機からドア部分が外れるという事故があり、それがこれまでいくつもの事故を起こしてきたボーイング787Maxの機体だったということで、ボーイングの管理、経営、カルチャーを含めてかなり大きな問題になっています。
その概要をまとめたレポートです。
本件の要因として、Boeingについて製造面の20年以上の変遷から見た下記記事も併せてオススメ。
‘This Has Been Going on for Years.’ Inside Boeing’s Manufacturing Mess.
https://newspicks.com/news/9444771
そこでのコメントの転記になるが、巨大かつシリアスなモノづくりは、コストもかかれば、コスト以外のリスクも大きい。だから外注含めてリスク分散をすることと、全体のリスクマネジメントをどうやっていくかが難しい。そして資本効率中心とした株式市場からの要請と組み合わせて、どういう体制をつくったり、品質・安全とコスト・リスク分担の構造を作るか。
737MAXについては話題は事欠かないわけですが、今回のヤバさは「ネジの締め忘れ」という極めて初歩的なミスによるものではないか、という疑惑にあります。それで、初歩的なミスを是正できずそのまま出荷してしまったということであれば、それは737MAX固有のテクニカルな問題ではなく、ボーイングの機体すべての信頼性が疑われるということになるので、数年前に737MAXが飛べなくなった時よりも問題の根は深いとすら言えます。
おりしも時期を同じくして発生した羽田空港での衝突事故もそうですが、これも恐らくは初歩的なミスを誰も是正できずに発生した事故ということと分類されそうな格好です。ボーイングの航空機も製造過程では様々な下請け企業や関連会社、委託先によって構成されていますので、すべて自社で扱っているわけではない時点で利害関係が複雑で、今回の問題が仮にネジの締め忘れにあるとしてもそれを是正する品質管理については一筋縄ではないことは想像に難くありません。
一方で、明るいニュースもあります。それは、航空会社が事故防止並びに事故発生時に一つでも多く命を救うために取り組んできた種々の対策が功を奏したということです。羽田での事故といい、737MAXのドアが吹き飛んだ事例といい、死者が出ていてもまったく不思議ではない状況でした。それを死者なく乗り切れたのは間違いなくパイロットや客室乗務員、その他航空関係者に対して行われていた教育や訓練が間違っていなかったことの現れです。
しかしながら、航空会社側に全く非がなかったわけではありません。製造メーカーから機体を受領する際には、受領検査を行っています。仮にネジの締め忘れがあっても、その時に見つけるべきではあります(カバーされてしまい見つけにくい状況はあるかもしれませんが)。今までもそうですが、今後は受領検査がより厳格に行われることになりそうです。
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