【直撃レポート】宮崎駿とジブリ。世界的ヒットの裏側に迫る
- 12作目に「最初は反対」
- ディズニーと異なる「世界観」
- 「キミに構ってる暇はない」
- 2時間に17万枚。決まらない後継者
- 「父としては0点、監督としては満点」
- ジブリ解散。「延期」の背景
- 映画は「趣味」。誰も宮崎駿を止められない
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エンタメ帝国を後世まで遺したディズニーの仕事はあれはあれで見事なビジネスでしたが、ジブリは一代限りの物でしょう。
ディズニーは米国の国策とも深く結びついている産業です。非常にシステマティックに、人材を育成し、商業的な持続性があります。
ジブリは、日本の繁栄が一時代の物だったのと同じく、世代を超えた持続性のあるエンタメ複合体ではありません。
そもそも、宮崎駿は、後継者を組織的に育成できる人ではありません。
あんな24時間戦闘機や戦車ばかり描いていても疲れもしない異常人が、これだけ世に出たこと自体が不思議なことです。失業して世捨て人になって、死後数十年して膨大なマンガ作品が発見されていてもおかしくないような人です。
鈴木敏夫氏など多くの人によって生きているうちに世に出て世界中にもてはやされることになりましたが、持続していくエンタメ帝国の構築に関心があるような人ではありません。
ジブリが、人を育てていない訳ではなく、庵野秀明や細田守をはじめ、多くのアニメーターが若い頃に、ジブリで草鞋を脱ぎ、ジブリの飯を食い、やがて別のところで独自の創作者になりました。
あるいは、多くの若いアニメーターが、ジブリという空間のプレッシャーで潰れたり、去っていきました。
日本的な、人材育成システムを持たない職人の世界といえばそれまでですが、宮崎駿についてはそういう人なので、一代限りで仕方が無いでしょう。
昨年公開された「君たちはどう生きるか」は、北米でジブリ史上最高額の興行収入を記録しています。
これまで何度か引退宣言を(事実上)撤回してきた宮崎駿監督ですが、
「君たちはどう生きるか」を完成させた今、どう思っているのでしょうか。
英紙・ガーディアンの記者が、日本のスタジオジブリを実際に訪れ、実情に迫っています。
プロデューサーの鈴木氏や息子の吾朗氏など、徹底的な周辺取材からスタジオジブリの行く末が見えてきます。
宮崎駿さんのこだわりの強さには脱帽です。NHKの仕事の流儀で「ジブリと宮崎駿の2399日」をみましたが、本物のプロフェッショナルだと感じました。あの熱量が世界の人々の心を動かしています。
ゴミ拾いと薪割りという日課。運もついてきます。
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