【市川沙央】「障害者で初の芥川賞」から考える本当の多様性
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注目のコメント
多様性とは「見ないふりをしてきたものを見ること」という指摘は全くその通りだと思いました。そして、おそらく大人こそがそれを率先しないといけないということも(本日の研究室のブログで別の形でダイバーシティに触れています)。
自作はやくざの三下を書きたいというのは、なぜかわかりませんがエネルギーをもらえた気がします。「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」
『ハンチバック』を初めて読んだとき、
「読書は健常者の特権である」という鋭い指摘に心を乱されながらも、魂がこもった美しい表現の数々にうっとりしていました。
『ハンチバック』は、重度障害者の生きざまを、辛辣に、でもどこかユーモアを持たせながら表現した作品です。
今回、そんな2023年の衝撃作を産んだ市川沙央さんに書面取材する機会をいただきました。
そこで浮かび上がってきたのは、世の中を鋭く見据える芯の強さと、ポジティブ思考を持った魅力的な文学者の姿でした。
ぜひご覧ください。
(次回作を楽しみにしております)直接的な関わりがないと福祉や障がい者との接点や理解はなかなか得にくいので、こうした機会に多くの方々に当事者のコメントや主張が目に留まるのは良いことだと思います。
私自身、福祉(障がい者就労機会の捻出)に初めて関わり出したのが8年前。それから色々な方々に会い、D&Iの推進には接点の拡大や機会の創出が大きなキーワードだと痛感しましたし、モビリティの問題も非常に根深い課題の1つだと認識しました。とにかく当事者には選択肢が無さ過ぎます。
選びたい当事者が選べるための環境を国や社会、企業などの受け皿が用意する。それと同時に"選ばれるため"には当事者がどのような目標や課題(資格やスキル)を身につけるか考える必要性もあります。
記事の話に立ち返れば、著者は自分の磨くべき方向性を決め、そこを磨いた努力の上で社会に認められる結果に行き着かれた。この"選ばれるための選択"が当事者にもこれからの時代求められていくものだと思います。