[ワシントン 17日 ロイター] - ワシントンで開かれている20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席している米国のルー財務長官は17日、日本やドイツを含む世界の主要な輸出国に対し、内需拡大に努めるよう呼びかけた。

同財務相は声明で「米国の需要に大きく依存するという危機前の状態に世界経済が回帰しているのではないかと懸念している」とした。声明では、韓国と中国に対しても内需拡大を呼びかけている。

ルー長官は外国為替政策について、輸出競争力を高めるための自国通貨の切り下げは行わないとの国際コミットメントを各国が順守することは非常に重要となっていると指摘。国際通貨基金(IMF)会議向けの声明では、中国人民元はなお「大幅に過小評価されている」との認識を示した。

このほか、支援交渉が難航しているギリシャについては、IMF、および欧州連合(EU)と進めている実務協議に完全にコミットするよう呼びかけた。