[フランクフルト 17日 ロイター] - ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥った場合、公務員の給与を借用証書(IOU)で支払うシナリオについて、欧州中央銀行(ECB)が検討していることが、事情に詳しい関係筋の話で分かった。

ギリシャが債務不履行となれば、ECBは緊急流動性への国内銀行アクセスを制限する恐れがある。

しかし、当局者はこうした措置により、ギリシャが手元に残るユーロを使い果たさないよう、公務員の給与を借用証書で支払う可能性が生じると危惧する。

関係筋の1人は「何も進展がないというのが事実で、こうしたシナリオを検討する必要がある」と明かす。

ただ、ECBの報道官は「ギリシャに関するシナリオがどれだけ具体的でも、憶測には関わらない」と述べた。

ギリシャ政府当局者の1人は匿名を条件に、月内に国際債権団と合意すると楽観しており、そうしたシナリオを検討する必要はないと語った。